2019年度活動レポート(一般公募コース)第021号
中央大学における先端研究体験プログラム
中央大学からの報告
到着
8月4日夕刻、台湾国立中央大学の一行11名を乗せた便は定刻より少し早めに羽田空港に到着しました。公共交通機関を利用してホテルに移動後、周辺の飲食店や後楽園キャンパスへの道順などを説明して、解散しました。
第1日目
午前10時より、後楽園キャンパスにてオリエンテーションを行いました。冒頭で、このプログラムのために来日した台湾国立中央大学理学院長の林宗泰教授より招へい学生に向けて、今回の訪問をきっかけとして、姉妹校である中央大学をよく知り、将来には双方の大学で学び学位を取得するような意欲を持ってほしい旨のメッセージが伝えられました。
その後スライドを使って、両校のこれまでの交流実績や、中央大学理工学部および後楽園キャンパス周辺の紹介を行いました。事務連絡の後は、今回のプログラムで招へい学生の世話役をお願いした中央大学の学生に加わってもらい、簡単な自己紹介の後、グループに分かれて昼食、キャンパス及び周辺の散策にでかけました。夕刻、再び全員が集合し、中央大学の学生も交えて交流の機会をもちました。午後の散策の時間ですっかり打ち解けた様子の両校の学生は、お互いの大学や台湾のことを語り合い親睦を深めました。
第2日目
2日目には中央大学理工学部の教員による特別講義を用意しました。午前中は早川健助教によるマイクロロボティクス関係の講義、午後には片山建二教授による光化学に関連した講義と山村寛准教授による水処理工学に関する講義がありました。学生たちは熱心に耳を傾け、時折質問を投げかけたりもしていました。また、2日目になって学生たちは次第にリラックスした様子で、講義の合間に教員と雑談を交わす光景も見られました。
第3日目
午前中は引き続き、東條賢准教授によるレーザー冷却に関する講義がありました。午後は、特別講義を担当した教員の研究室に分かれて、講義内容に関連した体験実習を行いました。招へい学生の専攻分野は理学系から工学系と多岐にわたっており、それを意識して特別講義も理学・工学の様々な分野の先端研究に関する話題を提供しました。各研究室において中央大学の学生の協力を得ながらの体験実習は、学生同士が直に接する良い機会でもありました。
第4日目
つくば地区の研究所を見学した。8:30に後楽園キャンパスをバスで出発し、午前中は物質・材料研究機構(NIMS)の並木地区の研究所を訪問しました。研究所の概要説明の後、固体電池、スマートポリマーの医療利用、原子スイッチの研究室を見学しました。その後、高エネルギー加速器研究機構(KEK)に移動し、昼食の後、フォトンファクトリーとBファクトリーを見学しました。基礎科学の大型実験施設であるBファクトリーでは、その規模と技術の結集である実験装置が衝撃的であったと学生が感想を述べていました。
第5日目
午前中は体験実習を行った研究室にて午後の発表の準備をし、午後にプログラムの成果発表会を行いました。招へい学生は各自の専攻分野の紹介も含めプログラムでの成果を思い思いの形で発表しました。夕刻より、修了のセレモニーとフェアウェルパーティーを開催しました。セレモニーには、台湾駐日経済文化代表処の教育部部長・黄冠超氏の参加を賜り、台湾・日本の交流の重要性を改めて強調する言葉を頂きました。パーティーではプログラムに協力した中央大学の学生も加わり、親交を深めることが出来ました
帰国
午後の早い便で帰国のため、10時過ぎにホテルをチェックアウト、公共交通機関を利用して羽田空港に移動しました。空港ではチェックイン後、再来日をいつでも歓迎するというメッセージを改めて伝え、見送りました。