2019年度活動レポート(一般公募コース)第017号
医療材料開発研究における持続可能なネットワーク構築と次世代女性リーダーの育成
九州工業大学大学院工学研究院
城﨑 由紀さんからの報告
2019年7月1日から7日まで、マレーシア、マレーシアプトラ大学から学生3名、教員1名、台湾、国立台湾科技大学から学生4名、教員1名、タイ、タマサート大学から学生4名、教員1名の合計14名を招へいし、2年目の活動を行いました。
1年目と同様学生間の結びつき強化の為、日本人学生含めて4つのグループに分け活動を行いました。昨年度参加者が各大学にて、前年度の活動報告を行い今年度の活動に備えました。
今年度もプログラムのメインは実験実習で、今年度は下記4テーマに取り組みました。
- 昨年度に作製した試料の解析を目的としたXRD解析とSEM観察および両装置の原理の理解。
- 台湾科技大提案によるプラズマジェットを用いた実験。
- キトサンを用いたファイバーの作製。
- ひらめき☆ときめきサイエンスで中学生が使用する糸巻きの作製。
研究室見学は本学の応用化学科および生命体工学研究科の研究室を訪問し、各教員・学生との交流により様々な研究課題や装置に関して見聞を深めました。
第6回若手研究者セミナーでは、物質・材料研究機構の山本玲子博士、日油株式会社の高橋将智氏、東北大学の山本雅哉教授から、これまでの研究経歴や研究者を目指したきっかけ、現在取り組んでいる研究課題等に関してお話頂き、今後の医療材料開発に必要な内容だけではなく、研究に対するモチベーションに関しても学びました。
企業見学としてはシャボン玉石鹸株式会社を訪れ、自然に優しい石鹸の作り方や企業としての取り組み方を教えて頂きました。
今年度は天候にも恵まれ、うめね呉服店のご協力で浴衣に着替えた後、小倉庭園で茶道および華道(池坊佳月式植田先生)を体験し、日本の礼儀・作法といった文化に触れながら、生け花を通して発想力を磨きました。
ひらめき☆ときめきサイエンスでは、各グループで作製した糸巻きを参加者の中学生が実際に使用する様子を見学しました。
昨年以上に各国の学生が主体的に動いて活動したプログラムとなりました。来年度は3年目で本プログラムとしては最終年度となります。まとめとなる内容にするとともに、新しいプログラムに繋げる活動とする予定です。