2019年度活動レポート(一般公募コース)第001号
『絹』を通して、伝統文化・技術を見直し、未来の方向を探る
早稲田大学本庄高等学院からの報告
2109年4月18日(木)~24日(水)の日程でタイのMahidol Wittayanusorn School(MWIT)を招へいしました。3か年のプログラムで今回が最後となります。3年間日泰の伝統文化である「絹」を切り口として、伝統文化技術を見つめなおし、新しい技術の可能性を探ることを本プログラムの特徴の1つとして実施してきました。
<4月18日(木)>
羽田空港出迎え。そのままバスで埼玉県鳩山町にあるJAXA見学。JAXAでは歓迎の意を込めて、タイの国旗で出迎えてくださいました。その後、学校でオリエンテーション、学校紹介プレゼンテーション、キャンパスツアー。その後、歓迎夕食会。
<4月19日(金)>
午前中、さいたま水族館でザリガニの生態についてのワークショップ。午後、小山川で実際に河川に入っての生物採取。さいたま水族館での知識、特に外来種問題について実際に川に入って検証してほしかったのですが、あいにく少雨のため川の水が少なく、採取された生物種は少なかったです。学校に戻り、茶道部による歓迎お茶会。
<4月20日(土)>
午前中、2時間授業参加。3時限目特別実験教室。放課後、書道部による歓迎書道パフォーマンス。その後、バスで群馬県高崎市へ移動し、日本絹の里でレクチャー。翌日の富岡製糸場とともに、本事業の目的の1つである「絹」技術について理解を深めることを目的として実施しました。
<4月21日(日)>
午前中、富岡製糸場でガイドツアー。群馬県立自然史博物館見学。その後、地元の和菓子屋扇屋さんのご協力で果物大福づくりを体験することができました。
<4月22日(月)>
午前中、赤城乳業見学。ここはアイスクリームの会社です。タイの先生はその衛生管理の厳重さに驚いていました。その後、ヤマキ醸造で醤油づくりのワークショップ。
午後、学校に戻り、タイの生徒による2本の研究発表。その後、「日泰における、絹文化・技術の特徴と、今後の技術コラボレーションの方向」というテーマで、両国生徒でグループになり、共同研究及び成果発表をしてもらいました。
<4月23日(火)>
都内に戻り、午前中早稲田大学と東京女子医科大学との合同研究施設TWInsのツアー及びレクチャー。午後、早稲田大学西早稲田キャンパス(理工3学部)ツアー。
夕方、早稲田大学内でお別れ夕食会及び閉会式、Certificate授与。一人一人から感想を述べてもらいました。
<4月24日(水)>
午前中、東京大学駒場キャンパスツアーと研究室訪問、レクチャー。午後、日本科学未来館見学。その後、お台場で自由行動の後、羽田空港へ。
本事業の特色は、「伝統技術の見直しと発展を考える」「日本の技術レベルを知る」「環境問題意識の涵養」の3つを効果的になるように盛り込んでいることです。MWITの諸君が、今回のさくらサイエンスプログラムを通して環境問題・絹技術・日本の先端技術などに興味を持ち、日本を留学先の候補として考えることを期待します。