2018年度 活動レポート 第9グループ:明治大学を訪問

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第9グループ

明治大学を訪問

ハイスクールプログラムで来日中の第9グループのうち、中国からの高校生30人と引率者5人が7月20日(金)、明治大学生田キャンパスを訪問しました。

最初に理工学部長の久保田寿夫教授が歓迎のあいさつを述べた後、渡邉友亮教授から明治大学の概要と理工学部の8学科についての説明がありました。

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熱心に説明を聞く中国の高校生たち

その後グループに分かれて先端研究を行っている3つの研究室を見学しました。応用化学研究室では革新的な機能性材料の開発を目指す機能有機化学研究室を訪問。田原一邦准教授から現在取り組んでいる研究についてのレクチャーを受け、物質表面の原子を一つ一つ分解して観察できる捜査型トンネル顕微鏡(STM)など、貴重な装置を間近に見学しました。

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田原准教授の説明を熱心に聞く高校生たち

(機能有機化学研究室)

情報科学研究室では組み合せ最適化をメインにさまざまなアルゴリズムの開発を行っている玉木久夫教授の研究室を訪れました。教授は組み合せ最適化の例として有名な「巡回セールスマン問題」を紹介しました。これはたくさんの都市を、順番にひとつずつ訪ねて出発点の都市に戻ってくる道順(巡回路)のうちもっとも総距離の短いものを求めよという問題です。ちょうどプログラミングを学んでいる高校生もいて、まさに授業そのもののレクチャーに玉木教授に熱心に質問をしていました。

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「巡回セールスマン問題」を例にアルゴリズムを説明する玉木教授

電気電子生命科学研究室では小野弓絵教授から頭で考えたことをコンピュータに読み取らせ,機械を動かすBCI(Brain Computer Interface)技術を脳卒中患者のリハビリに応用した事例が紹介されました。最後に高校生も装具を付けて体験しました。

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小野教授がリハビリに応用した事例を説明(電気電子生命学科研究室)

いずれの研究室も30分という短い時間の訪問でしたが、高校生たちはそれぞれ興味深い先端研究の一環に触れることができたいへん充実した大学訪問となりました。

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最後に全員で記念撮影