2018年度活動レポート(一般公募コース)第434号
日本と中国における水環境保全の在り方をめぐって
上智大学地球環境学研究科地球環境学専攻
教授 黄光偉さんからの報告
上智大学では、中国武漢大学より、学生5名、ポスドク研究員1名、教員2名を招へいし、2019年1月26日から2月3日までの間に水環境に関する共同研究活動を実施しました。今回の交流では、27年間にわたって日本のワースト1湖沼であった手賀沼を対象に水質合同調査を行いました。
現地での化学指標測定のほか、実験室で光学顕微鏡による藻類群集構造の分析を行いました。この内容は、引き続き、武漢大学と本学の共同研究として実施される予定です。
汚染された水域を調査した上で、清流である柿田川および城ヶ崎海岸を視察しました。中国学生から、その比較を通して汚染メカニズムに関する理解が深められ、大変勉強になったとの感想をいただきました。さらに、多摩川上流域環境を体験し、日本水管理現状および日本水文化の勉強も出来ました。
上智大学地球環境学研究科の院生との交流もあり、上智の文系出身の学生にとっては、武漢大学の理工系学生の色々な考え方から刺激を受ける機会になりました。この交流活動を通して、今後は更なる連携方法を模索し、グローバルに活躍する環境人材育成に貢献していく予定です。
最後に本プログラムでの学術交流活動の機会をいただきました「さくらサイエンスプログラム」に対し、日中グループ一同を代表して感謝申し上げます。