2018年度 活動レポート 第412号:宮崎大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第412号

インドの次世代医療の担い手となる若手研究者のための先端医療教育プログラム

宮崎大学医学部 産婦人科
古川 誠志さんからの報告

2019年2月12日から2月19日の8日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受け宮崎大学医学部産婦人科は、インド共和国ニッテ大学から推薦された11名の若手研究者を招へいし、先端医療教育プログラムを実施しました。

成果報告会後の集合写真

本コースは先進医療技術を誰もが享受出来る医療システムを構築してきた日本のノウハウを生かしながら、本コースによる若手医師の教育を通じて医療面ではその途上にあるインドの医療レベルの向上を図ることを目的としました。

電子顕微鏡による細胞観察実習風景

プログラムの内容は次世代遺伝子シークエンサーを用いた遺伝子解析、電子顕微鏡による単細胞解析や周産期脳障害モデル作成のような基礎的な内容から、大学医学部付属病院の中央診療施設の中核である救命救急センターや総合周産期母子医療センターを訪問し患者の搬送や地域医療施設との連携を学ぶといった実地臨床に活かせる内容まで含みました。

救命救急センター屋上のドクターヘリ見学。
ドクターヘリパイロットと救命救急センター主任医師からの説明を受けました。
医学部附属病院産科病棟を見学。地域施設との間で胎児心拍数モニタリングの
情報を共有しながら行う遠隔診療の実際についての説明を受けました。

最終日には成果発表会を行い、研究活動報告と今後大学間で取り組むアクションプランなどが提案され活発な意見交換が行われました。

参加者からは、日本の最新医療システムを学び体験したことでこれからも継続に共同研究や交流を続けていきたいとの声が多数寄せられました。

最終日の成果報告会。ニッテ大学の医師からのプレゼンテーション風景

最後に、研究者交流プログラム実施にあたり、JST関係者、宮崎大学医学部各講座ならびに、附属病院診療科の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。