2018年度活動レポート(一般公募コース)第395号
中国科学院の国際担当事務官らを招へいし、事務交流会等を開催
理化学研究所国際部からの報告
理化学研究所(RIKEN)は、中国を代表する研究機関である中国科学院(CAS)と1982年5月に協力協定を締結して以来、大型加速器を含めた数多くの共同研究を実施してきました。基礎研究における両機関の更なる協力を促進するため、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2018年11月25日から12月4日までの日程で、CAS傘下研究所の国際担当事務官ら9名を招き、日本各地にある理化学研究所の研究施設ならびに日本の代表的な科学技術関連機関を訪問しました。
プログラム
1)理研の和光事業所を訪問、事務交流会も開催
プログラム初日、御一行は和光本部を訪問しました。国際担当理事への表敬訪問、事務交流会、仁科加速器科学研究センター見学の後、夕方、事業所内では、理研の若手職員との懇親会も併せて開催、多くの方と触れ合う機会となりました。事務交流会の開催は初めての試みでしたが、国際協力における経験談、ワーキングスタイル、職場におけるコミニケーションなどについて、意見を広く交換、互いに対する理解を深めることができました。
2)神戸事業所訪問
神戸事業所では、深井所長が歓迎のご挨拶の後、平賀サイエンス・コミュニケーターから生命機能科学研究センターの研究活動について、パネルを使いながら紹介を受けました。
計算科学研究センターでは、平尾業務顧問からスーパーコンピューター「京」による研究活動の紹介を受けまして、「京」を前に質疑応答も活発に行われました。
3)播磨事業所を訪問
放射光科学研究センターでは、SPring-8加速器を見学したあと、石川センター長と事業所内の食堂でランチタイムを利用した交流を行い、励ましの言葉を頂きました。
日本滞在中、科学技術振興機構表敬訪問(科学未来館)、世界遺産「姫路城」や古都京都への訪問機会もあり、科学技術のほか、日本の文化にも触れ合う機会がありました。
今回の訪問を通じて今後も理研との交流を続け、架け橋の役割を果たして科学院と理研との共同研究を促進したいという気持ちを強めたようです。「さくらサイエンスプログラム」によるご支援に感謝いたします。