2018年度活動レポート(一般公募コース)第382号
中国・華南理工大学の学生がコンクリート材料工学を学ぶ
愛知工業大学からの報告
概要
愛知工業大学(AIT)はさくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2018年12月8日(土)から12月15日(金)までの期間、中国の華南理工大学より土木材料工学を学ぶ学部生6名、大学院生3名及び引率教員2名の計11名を招へいしました。
愛知工業大学と華南理工大学は2017年に学術及び学生交流協定を締結しており、当大学関係者としては初めての本学訪問となりました。プログラム期間中は本学土木工学科 呉 承寧教授の先導の下、学内での講義聴講や研究施設見学、本学土木工学科学生との交流を行いました。また、首都圏及び愛知県内の企業訪問や科学館等の見学も行い、幅広い見識を広めました。
<1日目>
中国・広州から羽田空港に到着後、皇居、浅草等東京都内の文化施設を見学しました。
<2日目>
午前:日本科学未来館の見学を行いました。
午後:新幹線で名古屋に移動しました。
<3日目>
午前:愛知工業大学八草キャンパスに到着した一行は歓迎式に臨み、土木工学科 呉 承寧教授の「コンクリート構造物の耐久性および向上に関する講義」を受講しました。
午後:学内のエコ電力研究センター、総合技術研究所、ロボットミュージアムを見学し、各所属教員より研究分野の説明を受けました。終了後、学内のカフェで歓迎の立食パーティーが開催され、両大学関係者が交流し合いました。
<4日目>
午前:名古屋大学東山キャンパスを訪問し、橋梁保全技術の研究施設を見学しました。
午後:名古屋城と名古屋市科学館を見学しました。
<5日目>
午前:愛知工業大学八草キャンパスで土木工学科 呉 承寧教授の「スラグ骨材の研究開発に関する講義」を受講しました。
午後:(株)星野産商を訪問し、鉄鋼スラグ骨材の製造方法の説明を受け、工場見学を行いました。
<6日目>
午前:愛知工業大学八草キャンパスで土木工学科 呉 承寧教授の「フライアッシュと高炉スラグ微粉末を併用した高性能コンクリートの研究に関する講義」を受講しました。
午後:学内の耐震実験センター、地域防災研究センターを見学し、各所属教員より研究分野の説明を受けました。終了後、土木材料研究の実験室を見学し、その後、両大学の学生が自身の研究を発表、議論しました。異なる国の学生とコミュニケーションを取ることで、学生にとって大きな刺激となりました。
<7日目>
午前:新幹線で東京に移動しました。
午後:(株)太平洋セメント中央研究所(千葉県佐倉市)へバスで移動し、エコセメント開発の説明を受け、施設見学を行いました。
<8日目>
羽田空港から中国 広州行きの便で帰国しました。
今回の日本滞在は8日間と短期間ではありましたが、参加者全員から非常に充実したプログラムとの評価を受け、アンケートでも満足度の高い結果となりました。また、近い将来、日本での大学院進学を希望する学生もおり、研究環境を理解する手助けになったと思います。
このような貴重な機会と経験をご用意いただいた、さくらサイエンスプログラムに感謝致します。