2018年度 活動レポート 第378号:都城公共高等専門学校

2018年度活動レポート(一般公募コース)第378号

高専学生と共に学ぶIoTシステムとデータ可視化

都城工業高等専門学校からの報告

平成30年12月19日から12月26日の8日間、都城工業高等専門学校では、ミャンマー教育省の協力の下、ミャンマーの4つの大学(ヤタナポン工科大学、ミャンマー情報技術大学、マンダレーコンピュータ大学、コンピュータ大学(メイッティーラ))から学生10名と教員1名を招へいし、さくらサイエンスプログラムの交流プログラムを実施しました。

このプログラムは、近年、本校で推進している農工連携の取り組みに関連するものとして、農業が盛んなミャンマーの学生と本校学生が、IoTを活用し地域社会の抱える問題の解決を目指すこと、及び双方の学生が異文化に触れ、国際交流を図ることを目的としています。

日南方面にて

初日

ミャンマーから都城高専へ到着後、関係教職員との自己紹介及び本校の学校概要説明を兼ねたオリエンテーションを実施し、夕食後に本校の学生寮で開催している留学生カフェへ参加しました。

2日目

午前中は、都城市を代表する企業の一つである、霧島酒造株式会社の工場見学及び神柱神宮の見学を行い、午後からは本校学生会と、同日程で招へいしていたモンゴルの高専生と国際交流を行いました。

学生会との交流

3日目

宮崎県日南市へ出向き、自然生態系の観察を行った後、宮崎大学を訪問しました。宮崎大学では、複数の研究室の視察を行い、招へい者と同じ情報系を学ぶ日本の大学生から、自身の研究成果についてプレゼンテーションを受けたり、意見交換や、異分野の研究を行っている先生方から短い講義を受けたりしました。

宮崎大学訪問

4日目から6日目

本校電気情報工学科の臼井昇太准教授とTA学生3名とともに、本交流のメインプログラムである、IoTシステムの共同製作を行いました。まず、準備したテキストを基にワンボードコンピュータのRaspberryPiと各種センサ類、フロー型開発環境のNode-REDを使用して簡単なIoTシステムの構築方法について学びました。

その後、グループに分かれ、約1日半を掛けて、IoTシステムを構築し、6日目の午前中にTA学生の前でプレゼンテーションを行いました。また、期間中、TA学生が各種コンテストに出品したシステムについて実演と説明を行い、活発な議論を行っていました。

午後には簡単なフェアウェルパーティを行い、ミャンマー学生は民族舞踊を披露するなど有意義な交流を行うことができました。

 
臼井研究室学生とのIoTシステムの共同製作

7日目

東京に移動し、日本科学未来館(東京)で、最新テクノロジー・地球環境・宇宙・生命について見学し、MEGAWEB(東京)では、最新技術の各種機器について説明を受け、実際に実演を体験しました。

短い期間でしたが、今回の経験は招へい者にとって、日本の科学技術に対する理解を深め、今後の勉学や研究活動において、より一層の飛躍を誓うものとなりました。また、本校の学生にとっても、お互いの文化を理解する良い機会となりました。