2018年度活動レポート(一般公募コース)第374号
未来社会を切り拓く世界先端電気・電子工学研究の視察
名古屋大学大学院工学研究科からの報告
中国科学技術大学より2018年11月26日(月)~12月2日(日)の日程で、学部生10名と引率教員1名を招へいしました。
初日
オリエンテーションを実施し、また夜にはレセプションを行い、関係教職員やプログラムをサポートしてくれた本学学生と参加学生との懇親を深めることができました。
2日目
午前中に工学研究科電気工学専攻先端エネルギー 吉田隆教授 研究室を訪問し、午後は工学研究科附属プラズマナノ工学研究センター 大野哲靖教授・センター長 研究室、電気工学専攻電気エネルギー 早川直樹教授研究室、未来材料・システム研究所・工学研究科情報・通信工学専攻無線通信システム片山正昭教授研究室の各研究室訪問を行いました。
3日目
午前中トヨタ自動車の工場見学にて、自動車組み立て及びロボット溶接工程の最新技術を視察し、午後は名古屋大学に戻って、本学内のノーベル賞受賞記念施設(ノーベル賞受賞者6名)を視察し、その後は名古屋大学工学研究科大学院進学のための説明会を行いました。
4日目
午前中にプラズマ医療科学国際イノベーションセンター 堀 勝教授・センター長研究室、工学研究科情報・通信工学専攻 藤井俊彰教授研究室を訪問し、午後には工学研究科 情報・通信工学専攻古橋武教授研究室、電子工学専攻量子システム工学 西澤 典彦教授 研究室訪問の後、未来社会創造機構グリーンモビリティ連携研究領域の車両実証実験室を訪問し、最先端の運転シミュレータを体験することができました。
5日目
午前中に未来材料・システム研究所 超高圧電子顕微鏡施設を視察し、午後は未来材料・システム研究所 附属未来エレクトロニクス集積研究センター天野 浩教授・センター長研究室訪問後、「未来社会を切り拓く世界先端電気・電子工学研究」というテーマで総合討論を行い、10名の学生参加者全員がそれぞれの専門分野に沿った形で発表をしました。本学の大学院生や研究員にも討論に参加してもらい、鋭い質問と熱意のこもった回答の応酬が繰り広げられました。
同日夜にフェアウェル・レセプションおよび修了証書授与式を執り行いましたが、どの学生も満面の笑みを浮かべていた様子が非常に印象的でした。ノーベル賞受賞者の天野教授から直接の研究紹介があり、質疑の中で天野教授から受けた言葉にも大変感動し、本学の他の研究の現状に大きな刺激を受けたようです。一人の参加学生は、本学大学院博士後期課程の入学を相談してきており、今年夏季に研究室の短期滞在を研究室教授に相談していた参加学生もおりました。
最終日
本学学生との交流および名古屋の文化に触れてもらう機会として本学学生とともに名古屋城や市内の施設へ出かけ、楽しいひとときを過ごし、名残を惜しみつつ翌7日目に全員が帰国の途につきました。
限られた期間ではありましたが、プログラム修了後のアンケートにて学生達にとって非常に学びの多い充実した1週間であった様子が伝わってきました。貴重な機会をご提供いただきました「さくらサイエンスプログラム」に、心より感謝申し上げます。