2018年度 活動レポート 第363号:東京理科大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第363号

バイオセンサーへの応用を目指した高効率光触媒の開発

東京理科大学からの報告

2018年12月4日~12月23日までの20日間、さくらサイエンスプログラムの支援により、中国・東南大学から教員1名と、高い目的意識を持つ優秀な大学院生4名が野田キャンパスの東京理科大学・光触媒国際研究センターに滞在して共同研究を行いました。

本招へいプログラムは、共同研究活動コースということで、日本発の世界に誇れる科学技術の1つである光触媒に関する共同研究を通して、光触媒に関する基礎知識・技能を習得してもらうとともに、その応用範囲を理解してもらうことを目的としています。また、日本の最先端の科学技術や文化に触れることで、その素晴らしさを実感し、再来日につなげることも目指しています。

東南大学 銭先生一団

共同研究については「ガラス用新規コーティング材の性能評価」および「コロイダルシリカ結晶を鋳型とした酸化チタンナノボールアレイの作成」に取り組みました。それぞれの学生が光触媒国際研究センターの学生と協力しながら、積極的に研究活動に取り組みました。東南大学の普段の研究室では使用しない実験装置の操作については、新しい経験に緊張しつつも楽しんでいる様子が見られました。

共同研究の様子

実施期間中、藤嶋昭センター長に共同研究の成果を報告する機会を設け、今後の研究方針について貴重なアドバイスをいただくことができました。また最終日には、藤嶋センター長を交えた成果報告会を開催し、学生たちは研究成果について熱心に説明していました。

藤嶋センター長へ研究成果を説明

研究以外では、初日に藤嶋センター長を囲んだ食事会を開催し、親睦を深める機会を設けた他、学生主体の食事会や研究室案内を通して日中の学生間の交流も図りました。週末には日本科学未来館を見学した後、浅草や東京スカイツリーを視察してもらい、伝統文化と日本の最先端科学技術が共存し、多彩な面を持つ東京を知ってもらうことができました。

浅草にて

今回の交流プログラムの実施を通して、短期間で新しい環境へ順応し、熱心に研究に取り組むことで成果をあげる東南大学の優秀な学生との交流を持てたことは、私たちにとって大きな刺激となりました。また、本招へいプログラムは2020年度までの複数年度計画であるため、継続的な大学間交流を築き上げる礎となることでしょう。このようなきっかけを作っていただきました「さくらサイエンスプログラム」に深く感謝いたします。

センターメンバーを交えた集合写真