2018年度活動レポート(一般公募コース)第349号
台北市立木柵高級工業職業学校(台湾)との科学技術交流プログラム
東京都立科学技術高等学校からの報告
2018年9月14日(金)~ 20日(木)の7日間、台湾から高校生10名、引率教員1名を招へいし、プログラムを実施しました。
各クラスの委員で構成する国際交流委員会で、4月から交流内容やプログラム進行の工夫等について話し合い、準備を進めました。特に、来日する高校生たちをあたたかく受け入れるために手書きの校内掲示物の作成等はよい雰囲気づくりにつながりました。羽田空港では、一人ひとりのウェルカムボードを持って迎えました。
校内での研修・交流
- EGG DROP:本校生徒が運営する設計工作コンテストに参加。決められた時間、材料で、約5mの高さから落下させても中に入れた卵が割れないような梱包を工夫しました。
- 科学技術研究ポスター発表:自分たちの研究テーマについて英語でポスターを作成し、互いに発表、質疑・応答、意見交換を行いました。木柵高工生も発表に参加し議論が積極的に行われました。文化祭期間中に実施し他校からも参加がありました。
- 課題研究発表会への参加:本校3年生の課題研究ポスター発表会に参加。木柵高工生もポスター発表を行いました。
- 機器の操作体験:電子顕微鏡、サンドブラスター等の操作体験をしました。本校の科学研究部、機械工作部等の生徒が担当しました。液体窒素を用いた実験も見学しました。
- 台湾の紹介:11月に台湾修学旅行を予定していた2学年の学年集会で、台湾や木柵高工の紹介を英語で行ってもらい、質疑・応答を行いました。
日本科学未来館研修
2日目の午後は、日本科学未来館を訪問しました。参加生徒は、多くのブースをまわり積極的に学びました。約2時間の滞在でしたが、もっと時間がほしいという声が多数でした。
筑波宿泊研修
5日目、6日目には、1泊2日の筑波宿泊研修を行いました。本校国際交流委員も同行し、筑波宇宙センター見学、筑波大学訪問、温泉旅館への宿泊、防災科学技術研究所見学、森のイバライドでのバーベキュー、という密度の高い研修ツアーとなりました。
筑波大学では、台湾からの筑波大学に来ている留学生との懇談の時間も設けていただき、またプラズマ研究センターで核融合についての講義を受け、実験装置の見学をしました。
防災科学技術研究所では、実際に起こった地震の揺れの体験をしました。台湾も地震大国であり、よい研修になりました。
生活について
8名の招へい生徒がホームステイでの滞在となりましたが、ホスト生徒も学ぶこと、考えることが多く、よい機会になりました。各家庭がお弁当を用意してくれることがあり、招へい生徒はたいへん感動していました。回転すし店での食事なども好印象を残したようです。
今回の交流事業でつながった生徒たちが、11月の修学旅行中、台湾で再会しました。頻繁に会うことはかなわずとも、インターネットを活用して、さまざまなやり取りが可能であり、たがいの成長・発展のために活かしてもらいたいと思います。