2018年度活動レポート(一般公募コース)第322号
日本の食品産業に秘める多様な技術の紹介と実学研修
大阪大学生物工学国際交流センターからの報告
さくらサイエンスプログラムにて、大学生もしくは大学院生計10名を、台湾、モンゴル、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ラオス、ブルネイより招へいし、科学技術体験プログラムを、2019年1月20日から27日まで実施しました。
参加学生は、大阪大学宿舎に1月20日に到着しました。第2日目に、本プログラムのオリエンテーションを行い、第7日目の課題発表を説明しました。その後、「Metabolomics and its application for food science and technology」と題した講義を、プトリ助教(大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻)が行いました。
第3日目の午前に、「Biotechnological production of food additives」と題した講義を、關准教授(大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻)が行いました。午後の先端バイオ工学実験では、日本の食品産業にて用いられている食用色素について学習した後、色素をビートおよびパプリカから単離することに挑戦しました。また、大阪大学・島津分析イノベーション共同研究講座を、第6日目の事前学習として訪問しました。
第4日目の午前に、第3日目に単離した色素を解析した後、実験結果を討論しました。午後には、生物資源工学領域(大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻)と細胞工学領域(同)、工学研究科分析センター、Hitz共同研究講座を訪問しました。その後開催した懇親会では、まず最初に参加学生が自己紹介をしました。続いて外国人留学生(工学研究科生命先端工学専攻)が、来日の経緯や日本における学生生活などを話した後、日本人学生(工学研究科生命先端工学専攻)も含めた学生間交流を行いました。
第5日目の午前に、「Natural organic compounds produced by microorganisms」と題する講義を、木下助教(大阪大学生物工学国際交流センター)が行いました。午後には、白鶴酒造本店三号工場を訪問し、清酒の最新技術による醸造方法を見学すると共に、清酒の伝統的な製造方法を白鶴酒造資料館にて学習しました。
第6日目の午前に、第3日目に訪問した大阪大学・島津分析イノベーション共同研究講座で学んだ分析機器に関する課題を発表し、午後の会社訪問に備えました。午後から、島津製作所本社・三条工場(京都)を訪問し、食品評価のための分析機器について学習しました、また、製造の現場(組立工場)を見学し、日本の最先端技術についての知見を深めました。
第7日目に、各グループごとに「自国および日本の発酵食品の製法」を発表し、討論しました。午後には、修了証書が参加学生に、藤山センター長(大阪大学生物工学国際交流センター)より授与されました。
第8日目に、参加学生は、関西国際空港より帰途につきました。