2018年度活動レポート(一般公募コース)第287号
マルチメディア通信技術に関する最新研究成果の紹介と交流
電気通信大学 大学院情報理工学研究科からの報告
さくらサイエンスプログラムで招へいされた中国科学技術大学の学生10名と付き添いの職員1名が2018年11月18日に来日し、電通大を訪問しました。
11月19日
日本で活躍している中国科学技術大学先輩達との交流会を開催しました。社会人の方は日本の経済・就職状況について、大学院生の方は各大学の留学申請等について話して、日本文化や食習慣等に関しても紹介しました。また、来訪者には、初めて来日した印象を聞かせました。40人程度の交流会で、非常ににぎやかでした。
11月20日
電通大にて無線周波数高度利用技術、スマート農業、ITSにおける高精度測位等の講演を行いました。ICT技術の農業への応用が特に面白く、来訪学生は、トマトなどの栽培特性、センサによる情報収集、水分・肥料供給の制御などについて様々な質問をしました。
11月21日
電通大にて、数学の面白さ、無線通信装置の省電力化等の講演を行い、小花・湯研究室の紹介、学生同士の交流会を行いました。
11月22日
電通大にて、電子設備の電磁適合性に関する講演を聞いてから、YRPへNICT新世代ワイヤレス研究センターを訪れ、面状通信媒体を用いた新しい通信技術の講演を聞きました。
11月23日・24日
祝日と休日であり、国立科学博物館や皇居周辺、新宿御苑を見物し、日本文化を体験しました。
11月25日
電通大オープンキャンパスにて、高校生や外部の大学生は本学の研究動向を把握ために研究室を見学しました。本学の学園祭である調布祭が同時開催され、キャンパスでは本学の学生が食べ物を販売するなど非常ににぎやかでした。来訪学生は、日本の食べ物を体験しながら、各研究室の研究発表を聞きました。特に、画像処理、無人機、ロボット等を巡った研究公開について、皆さんとても興味を持ちました。
11月26日
電通大にて、日本のITS動向についての講演が行われ、日本におけるITS技術の進化と将来の自動運転などについて説明を受け、自動運転時代、事故防止時の倫理などについて活発な議論が交わされました。その後、修了式で修了証を受け取りました。その夜は来訪者が日本で過ごす最後の夜であり、懇親会が行われ、皆さん楽しく過ごしました。
来訪者の皆さんも、共に過ごした電通大の学生の皆さんも今回の交流で得たものを今後に活かしてほしいです。また、本プログラムにより、本学への優秀な留学生の増加、次世代マルチメディア通信技術研究開発の更なる活性化を期待しています。このような貴重な機会をいただいたことに対し、さくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に深く感謝いたします。