2018年度 活動レポート 第246号:宮崎大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第246号

インド国民の健康・QOL改善を目指して
-日本の医療科学分野における若手女性研究者活躍促進に対する支援制度から学ぶ

宮崎大学医学部
ラダ マドゥエスタさんからの報告

2018年10月17日~26日の10日間、さくらサイエンスプログラムの支援によりインドの9つの機関(Amity University, BIT Mesra, JBAS College for Women, Jyothi Institute of Technology, IIT Kanpur, IIT Kharagpur, NITTE University, Shree M&N Virani Science College, VIT University)から9名の女性教員・研究者・学生らを宮崎大学医学部へ招へいしました。「インド国民の健康・QOL改善を目指して -日本の医療科学分野における若手女性研究者活躍促進に対する支援制度から学ぶ」をテーマに視察、交流、実習を実施しました。

・解剖学講座超微形態科学分野にて最新式のTEM透過型電子顕微鏡・SEM走査型電子顕微鏡を用いてのナノ粒子の解析について学びました。
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・医学部フロンティアセンターの視察を行い、最新式の共焦点顕微鏡を用いた癌細胞移動の観察、実験への応用に関する指導を受けました。
・宮崎大学工学部にて伊藤健一准教授の研究室を視察し、原子吸光光度計(AAS)やICPSを使ったヒ素の分析や産業排水解析の講義を受けました。
・応用生理学分野にて、癌細胞のアポトーシスに関する講義とFACS法による細胞選別実験、観察の実習を体験しました。
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・医学部附属病院総合周産期母子医療センターを視察し、NICUでの医療管理およびその最新技術について学びました。
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・宮崎大学国際シンポジウム「性差科学の多様性」に参加し、国内外の研究者の研究成果の発表を聞き研究者交流を行いました。
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・宮崎大学女性研究者及び教員との交流会を開催し、キャリアデベロップメントとワーク・ライフバランスについて積極的な意見交換を行いました。
 

週末は宮崎の地域文化視察と日本文化を経験する2日間とし、学外へ出かけました。「エコクリーンプラザみやざき」を視察し、廃棄物処理のシステムや社会を衛生的に保つための仕組み、廃棄物リサイクルの普及、およびその最新技術について学びました。着付け教室では、日本文化と作法についての講義を受けました。高千穂町を訪問した際には、地域伝統文化の夜神楽を鑑賞し、宮崎の美しい自然と地元の味を楽しみました。

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24日に成果報告会を実施し、参加者がプログラムの経験を通しての感想を述べ、今後の研究、科学技術、女性の社会的地位向上のについて発表を行いました。その後の修了式では片岡医学部長から各参加者へさくらサイエンスプログラムの修了証書が授与されました。

東京都内では、日本科学未来館とソニーエクスプローラーサイエンスを見学し、日本の最新技術に触れることができました。日本科学未来館でのヒューマノイドロボットアシモの手話歌が魅力的でした!

参加者らにとってはこのプランは非常に勉強になる機会になり、このような一期一会の機会を与えてくださいましたさくらサイエンスプログラムに心より御礼を申し上げます。