2018年度活動レポート(一般公募コース)第245号
台湾・台北市立松山高級中学(Song-Shan SHS)の高校生とサイエンスプログラムを実施
大宮北高等学校からの報告
さいたま市立大宮北高等学校では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け平成30年12月17日(月)から12月23日(日)にかけて台湾の台北市立松山高級中学(以下Song-Shan SHS)の生徒10名、先生1名を招へいしSTEMプログラムを中心とした様々なサイエンスプログラムを行いました。
日本科学未来館を訪問
12月17日(月)羽田空港に到着後、すぐに日本科学未来館に移動しました。本校の卒業生入川暁之先生の案内で未来館を見学。未来館の展示物は台湾であまり見られない体験型のものが中心となっているため、展示物の見学と体験を積極的におこなう姿が見られました。見学後、放射線を可視化することができる霧箱の作成を行いました。作成した霧箱の中に放射線の痕跡が雲状になってあらわれる様子を真剣な眼差しで観察していました。
STEMプログラム「ペーパーブリッジ」を実施
12月18日(火)〜19日(水)の2日間、大宮北高校の理数科2年生40名、埼玉県立松山高校の生徒4名とSong-Shan SHSの生徒10名が参加しSTEMプログラム「ペーパーブリッジ」を行いました。このプログラムはすべての生徒を10グループに分け、与えられた条件のもとで橋を紙で制作、その橋に重りを乗せ強度を競うゲームです。
1日目はグループごとにアイデアを出し合い橋の試作と強度テストが繰り返し行われました。2日目の前半はグループのコンセプトをまとめた発表資料の作成、競技会に向けた橋の制作を行いました。そして、後半には橋のコンセプトをパワーポイントを使って発表、さらに、制作した橋の強度を競うゲームが行なわれました。競技会では各グループの橋におもりが乗せられるたびに歓声が上がり、とてもエキサイティングなゲームとなりました。
埼玉大学理学部の講義および施設見学
12月20日(木)〜21日(金)の2日間、埼玉大学を訪問。埼玉大学では理学部の教授陣による「生物」「宇宙線物理学」「化学」の講義、埼玉大学学生との交流会、研究内容の紹介、さらに埼玉大学科学分析支援センターなどの研究施設の見学を行いました。また、埼玉大学茶道部のご厚意で茶道の体験もさせていただきました。また、学外フィールドワークとして鉄道博物館を訪れ、埼玉大学の永澤先生から日本の鉄道の歴史と最先端技術の粋を集めた新幹線の構造をテーマにした解説が行われました。プログラムを通じてSong-Shan SHSの生徒達の好奇心の強さを感じることができました。
鎌倉・江ノ島フィールドワークの実施
12月22日(土)は大宮北高校の生徒15名とSong-Shan SHSの生徒がグループごとにテーマを設定、鎌倉・江ノ島の各所を巡るフィールドワークを行いました。フィールドワーク当日は小雨交じりのあいにくの天候でしたが、大宮北高の生徒たちが日本固有の文化施設を案内し、Song-Shan SHSの生徒に積極的に説明を行う姿を見ることが出来ました。フィールドワークを通して異なる文化背景を持つ生徒間に深い絆が生まれ、最後には別れを惜しむ生徒の姿も見られました。