2018年度活動レポート(一般公募コース)第241号
コンピュータを利用した先端的な材料設計技術実習と体験交流
工学院大学からの報告
工学院大学では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2018年10月29日から11月4日までの8日間にわたって、バングラデシュ・バリサール大学の学生と教員を本学へ招へいし、最先端の研究や技術に触れる国際交流プログラムを実施しました。
本プログラムでは、本学の研究室・実験施設の見学をはじめ、計算化学シミュレーションに関する講義や演習、本学学生との交流、科学技術施設見学などを実施しました。
10月29日、バリサール大学の一行は、成田空港に到着し、その後の滞在期間中、本学の先進工学部環境化学科の研究室(計算化学工学研究室、水環境工学研究室、電気環境化学研究室、機能材料工学研究室など)を中心に、研究室や実験室を訪問しました。また、計算化学シミュレーションの講義と実習を行いました。
また、当学先進工学部主催で実施された国際会議に参加し、お互いの研究分野を紹介するためにポスター発表を行いました。両大学の学生共に、研究分野に興味をもち、熱心に耳をかたむけ、また積極的な質問も飛び交いました。お互いに研究分野を通じて、交流ができたことは、双方の学生にとってとても貴重な体験となりました。
11月2日より、本学の富士吉田セミナーハウスにて、計算化学のディスカッションや学生間の交流などを行いました。また、山梨県立リニア見学センターも見学しました。招へい者たちは、本学の校舎のみならず、セミナーハウスの利用もでき、本学をより知ってもらえたと思います。
11月4日に、成田空港より帰国しました。
本プログラムを通して、招へいしたバリサール大学の学生の学びはもとより、本学でプログラムを支えた学生たちにも大きな変化がありました。短い期間の交流でしたが、異なる国での生活や文化について、お互いに強い興味と良い印象を持ったようです。本学でサポートした学生たちもバリサール大学の学生の学問に向かう姿勢など学ぶことも多く、また、日が進むにつれて、積極的に進んで支援を行うようになってきたことや、大きく異なる文化への興味を持ち始めたことなどは、日常の学生生活では体験できない成長であったと思います。また、この交流を通じて、バリサール大学との今後の交流のきっかけともなり、協定などにむけていける足がかりをつくることができました。
最後になりましたが、両国の絆の深化に僅かながらでも教育を通して寄与できるチャンスをくださった、さくらサイエンスプログラムに感謝申し上げます。