2018年度活動レポート(一般公募コース)第225号
ガジャ・マダ大学職業学校との電気電子工学に関するPBL型国際交流活動
茨城工業高等専門学校国際創造工学科
一般教養部 ディア スリスティアニンティアスさんからの報告
1. はじめに
インドネシア・ガジャマダ大学との学術交流協定に基づき、平成30年10月15日(月)から10月24日(水)までの10日間、2名の電気電子工学2年生の学生Danariyanto(ダナリヤント)とIlham Dwi Kurniawan (イルハム ドゥイ クルニアワン)と1名の電気電子工学の教員のBudi Sumanto(ブディ スマント)が研修を目的に来校しました。
2. 実施日程・プログラム
本プログラムでは、インドネシア人学生が本校の高専生の支援を受けながら電気電子工学に関するPBL (Project Based Learning) 短期プロジェクトに参加しました。目的としては、高専の実践的教育を体験するだけでなく、双方の学生が相手の立場を尊重しながら成果を上げる重要性を学ぶことでした。さらに、高専教員とも研究交流のある近隣の日本原子力研究開発機構と大強度陽子加速器施設のJ-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex)を訪問し、次世代のエネルギー技術や加速器を用いた中性子回折施設を見学しました。また、期間中の対外イベントで訪問者に公開するとともに、プロジェクト最終日の成果報告会において口頭発表をしました。
研修の題材として、ロボットの組み立てから制御プログラムの作製・試験に関する題材に基づき、「LEGOロボットを用いた自律型ロボットの製作」と「サッカーロボットのプログラム制御」の資料を英語版の ”Autonomous Robot Constructing using LEGO Robot”と”Soccer Robot Controller Programming”に翻訳された資料を参考にして、研修を実施しました。
インドネシア人学生は、10月20日(土)〜21日(日)の本校の文化祭「茨香祭」に参加し、電気自動車のモデルを運転したりprojection mappingや日本の鉄道システム等、様々な技術展示会を見学しました。また、 ”Bujang Ganong” という東ジャワ島のダンスを披露したり日本の茶道を体験するなど、インドネシア-日本の文化交流も行いました。口頭発表では、PBLの成果を日本語で口頭発表し、技術に関する情報交流だけでなく、双方の学生が英語でのコミュニケーションを用い、共同作業する体験を共有することができました。
<10月15日(月)>
インドネシア・ガジャマダ大学からの招へい者は8:50に羽田空港に到着しました。入国審査手続きを行った後、羽田空港からの最初のバスでスケジュールより遅れて、16:30頃に本校に到着しました。
<10月16日(火)>
午前中に学校案内・アカデミックツアーを行い、午後からは電気・電子に関するPBL実習の説明、そのあとに歓迎交流会を行いました。
<10月17日(水)>
最初の課題として、本校の電気・電子工学系教員がファシリテータを務めながら「LEGOロボットを用いた自律型ロボットの製作」をテーマにPBL実習を行いました。ライントレース・ロボットを製作し、組み立てからC言語による制御プログラムの作製・試験を行いました。タイムトライアルではコースを最短約10秒で完走しました。
<10月18日(木)>
茨城高専前から市営バスと電車を乗り継いでJ-PARCを訪問しました。その後、水戸にあるモスクでお祈りをしたり、お土産を買ったりしました。
<10月19日(金)>
予定通りに午前中と午後に本校の電気・電子系の実験室で「サッカーロボットのプログラム制御」という2つ目のPBL実習を行いました。研修の間に本科4年生の電気・電子系の発表会に参加しました。
<10月20日(土)>
茨香蔡の1日目にインドネシア人の学生は”Bujang Ganong”という東ジャワ島からのダンスを披露しました。ダンスの内容は、パワフルでユーモラスな男性の話でした。その後、様々な技術の展示会や日本文化の茶道を見学しました。
<10月21日(日)>
様々な技術展示会を見学したり体験したりした。午後にはひたち海浜公園を訪問しました。
<10月22日(月)>
午前中にサッカーロボットの組み立てと制御プログラムの作製・試験に関する取りまとめを行い、午後はプロジェクト最終日の成果報告会のための口頭発表の準備をしました。
<10月23日(火)>
午前中に成果報告会を行ってから、本校の校長先生から修了証を受け取りました。
<10月24日(水)>
11:45発インドネシアガルーダ航空の便でインドネシアへの帰路に着きました。