2018年度活動レポート(一般公募コース)第182号
光触媒の超親水性を活用した新規応用に関する日中共同研究
東京理科大学からの報告
2018年9月30日~10月20日までの3週間、さくらサイエンスプログラムの支援により、中国・北京航空航天大学から教員1名、大学院生4名が野田キャンパスの東京理科大学・光触媒国際研究センターに滞在して共同研究を行いました。
本招へいプログラムは、共同研究活動コースということで、日本発の世界に誇れる科学技術の1つである光触媒に関する共同研究を通して、光触媒に関する基礎知識・技能を習得してもらうとともに、その応用範囲を理解してもらうことを目的としています。また、日本の最先端の科学技術や文化に触れることで、その素晴らしさを実感し、再来日につなげることも目指しています。
初日に研究テーマについて藤嶋センター長を交えたディスカッションを行い、「新規光触媒コーティングガラスにおける触媒活性の評価」および「可視光応答型光触媒を用いたアセトアルデヒド分解」に関する研究を行うことにしました。センター長には歓迎会にも引き続き参加していただき、親睦を深める大変有意義な時間となりました。
翌日からはそれぞれの学生がセンターの学生と協力しながら、積極的に研究活動に取り組みました。北京航空航天大学の研究室では普段使用しない実験装置の操作を、新しい経験に緊張しつつも楽しんでいる様子でした。センター長には共同研究の様子を見学していただき、貴重なアドバイスをいただきました。最終日には、センター長を交えた成果報告会を開催し、学生達はセンターで得られた研究成果について熱心に説明していました。また、センター長より今後の研究方針について貴重なご意見をいただくことができました。
共同研究以外では、週末を利用して日本科学未来館を見学し、日本の最先端科学技術に触れてもらいました。また、浅草や東京スカイツリーを視察し、東京の新旧を知ってもらうことができました。その他、学生主体の食事会を通して日中の学生間交流も図りました。
3年間の招へいプログラム全体を通して、短期間で新しい環境へ順応し、熱心に研究に取り組むことで成果をあげていく中国の優秀な学生との交流を持てたことは、我々にとって大きな刺激となりました。本プログラムは今年度で終了いたしますが、今後もこのような大学間交流が継続できるよう、体制作りに努めたいと思います。最後に、このような素晴らしい機会を提供いただきました、さくらサイエンスプログラムに深く感謝いたします。