2018年度活動レポート(一般公募コース)第181号
光触媒を用いた環境浄化に関する日中共同研究プログラム
東京理科大学からの報告
2018年10月21日~11月10日までの3週間、さくらサイエンスプログラムの支援により、中国・東北師範大学から教員2名、大学院生3名が野田キャンパスの東京理科大学・光触媒国際研究センターに滞在して共同研究を行いました。
本招へいプログラムは、共同研究活動コースということで、日本発の世界に誇れる科学技術の1つである光触媒に関する共同研究を通して、光触媒に関する基礎知識・技能を習得してもらうとともに、その応用範囲を理解してもらうことを目的としています。また、日本の最先端の科学技術や文化に触れることで、その素晴らしさを実感し、再来日につなげることも目指しています。
今年度は3年目ということもあり、再会を祝して喜び合ってのスタートとなりました。共同研究については「水中プラズマ処理による可視光応答光触媒の活性化」および「光触媒電極を用いた光電気化学的水分解」に取り組みました。それぞれの学生がセンターの学生と協力しながら、積極的に研究活動に取り組みました。東北師範大学の研究室では普段使用しない実験装置の操作については、新しい経験に緊張しつつも楽しんでいる様子でした。また、過去のさくらサイエンスプログラムで取り組んだ後、東北師範大学で引き続き行っていただいた共同研究の成果について議論し合う機会も設けました。
研究以外では、藤嶋センター長を囲んだ食事会を開催し、親睦を深める機会を設けた他、学生主体の食事会を通して日中の学生間交流も図りました。週末には日本科学未来館を見学した後、浅草や東京スカイツリーを視察してもらい、日本の最先端科学技術や東京の新旧を知ってもらうことができました。
3年間の招へいプログラム全体を通して中国の優秀な学生との交流を持てたことは、我々にとって大きな刺激となりました。これまでに行った共同研究の成果は近々論文にまとめられそうです。また、今年度の共同研究についても帰国後引き続き行っていただけるとの事ですので、論文化につながることを期待しています。
本プログラムは今年度で終了いたしますが、今後もこのような大学間交流が継続できるよう、体制作りに努めたいと思います。最後に、このような素晴らしい機会を提供いただきましたさくらサイエンスプログラムに深く感謝いたします。