2018年度活動レポート(一般公募コース)第172号
国際協調ワークショップによるロボット技術の修得とグローバル人材育成
北海道情報大学からの報告
2018年8月28日~9月5日の日程で、タイ王国 ラジャマンガラ工科大学タンヤブリ校から4名の学生を招へいし「国際協調ワークショップによるロボット技術の修得とグローバル人材育成」をテーマに本学学生との協働ワークショップを開催しました。
本プログラムでは、ロボット技術の修得の他、日本人学生とタイ人学生との友情を育み、招へいしたタイ人学生の将来の再来日を図ることはもちろん、参加する日本人学生のグローバル感覚の養成も目的としています。なお、本ワークショップには、私費留学生を含めタイ人学生18名(招へい学生4名を含む)と日本人学生18名の総勢36名が参加しました。
本ワークショップでは、Webデザイン、ショートフィルム、コンピュータプログラミングの3つの分野に分かれ、タイ人学生と日本人学生が混成チームを作り、チームごとに作品を制作します。今回招へいした4名は、コンピュータプログラミング分野に参加しました。コンピュータプログラミング分野では、センサーを搭載した自律走行ロボットの組み立てと、走行プログラムの開発を行いました。なお、タイ人・日本人双方の参加者は全員、本ワークショップ以前に、それぞれの在籍大学にて同様の分野で開催された学内コンテストの上位入賞者です。
1日目は移動日、2日目は、午前にアイスブレイク、英語コミュニケーション演習、学生からの自己紹介(英語)を行い、午後はグループワークの方法に関するレクチャーが行われました。この日はタイ人学生と日本人学生の初顔合わせでしたが、これらのレクチャーにより緊張がほぐれ、活発にコミュニケーションを行っていました。
3日目から、本格的にワークショップが開始されました。招へい学生達は、指導教員からロボットとプログラミングの概要説明を受けた後、チーム毎の作業に移りました。この日はロボットの組み立てを中心に作業を行いました。皆英語に加えて、ジェスチャーや絵なども交え試行錯誤しながら意見交換を行っていました。
その後の日程では、プログラミングを中心に着々とワークショップ活動を進めつつ、札幌を拠点に活動する2つのIT企業見学・インターンシップ体験と、札幌文化体験を行いました。企業見学では、(株)ネクシス様で発想法に関する演習を行い、クリプトン・フューチャー・メディア(株)様では同社を代表する世界的人気キャラクター「初音ミク」に関する説明を受けました。IT業界の第一線で活躍する企業の方々の説明や、用意してくださった演習に、皆大いに刺激を受けている様子でした。
短い期間でしたが、招へい学生達は今回の訪日を通じて、プログラミング技術の他、日本のIT企業のエネルギーや、日本の文化、そして国籍を超えた友情など、多くのものを得たと思います。招へい学生達自身も、皆口をそろえて、いつか又必ず日本に来たいと語っていました。最後に、この場をお借りして、今回の機会を下さった「さくらサイエンスプログラム」、そして企業見学にご協力いただきました(株)ネクシス様、クリプトン・フューチャー・メディア(株)様、その他本プログラム実施にご協力いただいたすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。