2018年度活動レポート(一般公募コース)第162号
ソフトウェア工学のアドバンスな分野での教育・研究を通じた国際交流
東京大学からの報告
2018年10月22日から31日にかけてパキスタン・メフラン理工大学ソフトウェア工学科より、ノウマン・カデール・ソオムロ(Dr. Nouman Aqdeer Soomro)先生を団長とする大学生、大学院生からなる訪問団を受け入れました。
東京大学工学系研究科電気系専攻は多数にわたる専門分野をカバーしていますが、その中でもソフトウェア工学分野で当佐藤研究室を選んで訪日したものです。昨年もソオムロ先生を団長とする訪問団を受け入れました。学生さんは初訪日でしたが、団長の先生に経験があるということで、受け入れる方も安心です。実際「ホテルは自分たちで行けるよ」ということで、こちらは一安心。また、東大の中でもHalalを出す食堂があるということで、食事についても安心でした(彼らのFacebookのページに、学内の食堂で食事している写真を見つけました)。
https://www.facebook.com/sw.muet.szabcampus.khairpur/photos/pcb.1696181777158879/1696179927159064/?type=3&theater
今回は、東大の授業の経験をしてもらうことを主眼に置いて、学生さんには少しがんばってもらうことにしました。佐藤の属する専攻では、研究室での個別のセミナー等に加えて、講義、演習、プレゼンテーションが教育の軸です。そこで、普段やっている講義のダイジェスト版に加えて、今回は演習としてハッカソンを取り入れました。JavascriptというWebページを記述する言語で、実際に動くWebページを作ってもらおうというものです。
そして最後は発表会。最初は慣れない感じでしたが、みな一生懸命やって、チームごとに成果を発表できるまでになりました。
もちろん、向こうの先生との研究面での議論も行いました。もう一つ、先生のスタートアップ企業の話が聞きたいということで、Google Cloud Platformを扱っているクラウドエース様にお邪魔して、お話を聞いてきました。Jumboardというネットにつながる新しいホワイトボードを前に興味深そうでした。パキスタンではまだこの手の会社があまりないようで、興味深く聞いていました。
さて、せっかく日本に来たのだからと、上野の国立科学博物館に遠足に行きました。博物館、学生さんはとても喜んでくれました。ついでに秋葉原にまで足を延ばしました。
さて、今回特に気づいたことは、彼らはFacebookを日記代わりに使って、いろいろなところの訪問記を作っていたことです。「Department of Software Engineering, Muet SZAB Campus , Khairpur」のページを見れば、彼らが、勉強だけではなく、いろいろなところを訪れ、日本訪問を心から楽しんでいたことがわかります。彼ら、写真やビデオの撮り方、うまいですね。
最後になりましたが、今回のプログラムではクラウドエース様をはじめ、いろいろな方にお世話になりました。この他にも手続き等で多くの事務をこなしてくれた当研究室の秘書の伊東さんの奮闘を忘れるわけにはいきません。この場を借りてお礼申し上げます。