2018年度 活動レポート 第133号:香川大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第133号

レジリエンスサイエンスリーダー養成を目指したリスク評価手法と減災対策を学ぶ

香川大学からの報告

香川大学は、2018年10月9日から18日までインドネシアのバンドン工科大学、ネパールのトリブバン大学、台湾の国立中正大学から学生、研究者、教員合計15名を招き、レジリエンスサイエンスリーダー養成を目指したリスク評価手法と減災対策を学ぶ研修を実施いたしました。

本交流の趣旨は、想定外の事態に対して地域社会の継続を目標に、危機を分析・評価し、適切にマネジメント(計画・実践)できる高度な対応能力を有する人材(レジリエンスサイエンスリーダー)の養成を目的としたものです。

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徳田インターナショナルオフィス長/副学長表敬訪問

レジリエンスサイエンス(減災科学)とは、地震や津波等の被害の原因事象ではなく、被害による機能停止といった結果事象に目を向けるための新しい学術分野です。研修では、最新の知見に基づく地震・津波シミュレーション研究や地震津波観測監視システムである海底観測網に関する講義、ローテク・ハイテク防災対策技術実習、危機管理学講義、地質分析実習、学生交流等を行いました。

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X線解析測定
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避難訓練3Dシミュレーター体験

インドネシア、ネパール、台湾も日本と同様に地震・津波のリスクが高く、インドネシアでは来日直前に甚大な津波災害が発生いたしました。研修生は、日本における防災対策技術やソフト対策の取り組みを学習するとともに、兵庫県庁災害対策センター、阪神淡路大震災の教訓継承施設の訪問、また中央構造線のジオハザードに関する現地研修を実施いたしました。研修生からは、時事にあったテーマで防災に関するローテクから最先端研究を学ぶことができ、大変有意義だったと感想を得ました。

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中央構造線のジオハザードに関する現地研修
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兵庫県災害対策センターの視察

今後、さらに双方の交流を深め、アジア圏におけるレジリエンスサイエンスリーダー養成を目指します。