2018年度活動レポート(一般公募コース)第129号
次世代ロボットと共存する未来社会
山形大学からの報告
今年で11回目の工学部国際連携サマープログラムを迎えました。今年は受入プログラムとして、2018年8月22日(水)から8月31日(金)まで4か国・地域の6大学から15名の学生を米沢キャンパスに迎え、工学部の学生16名と共に活動を行いました。今回、参加した海外協定校は、以下の6大学です。
インド : | コーチン科学技術大学 |
タイ : | ラジャマンガラ工科大学タンヤブリ、キングモンクット工科大学ラークラカバン校 |
マレーシア : | マレーシア日本国際工学院 |
台湾 : | 台湾大学、国立中央大学 |
今年度は「次世代ロボットと共存する未来社会」というテーマの下、活動を行いました。プログラムの日程は以下の通りでした。
8月23日(木) 午前:オリエンテーション。午後:次世代ロボット工学講義
8月24日(金) 午前:日本文化紹介。午後:研究室体験
8月25日(土) 日本文化体験
8月26日(日) 自由時間
8月27日(月)~8月28日(火) 次世代ロボット工学合宿@蔵王
8月29日(水) 午前:グループでポスター発表。午後:修了式
8月30日(木) 午前:移動。日本科学未来館訪問。午後:東京都内観光
8月31日(金) 帰国
8月22日の次世代ロボット工学講義では機械システム工学科の多田隈理一郎先生、高分子・有機材料工学科のスクマラン・サティシュ・クマル先生、電気電子工学科の有馬ボシール・アハンマド先生、応用生命システム工学科のカジ・グルサンアラ・シャティ先生から様々な分野から見た次世代ロボットの役割を聞き、翌日の研究室体験では各学科の研究室を訪問して簡単な実験に参加することで実際の研究環境を体感することができました。
8月24日に行った日本文化紹介では日本人学生がそれぞれ山形県紹介、日本のアニメやゲーム紹介等のテーマで発表するほか、日本人学生の指導のもとで折り紙と書道を体験し、学生同士で交流するとても良い機会となりました。
8月25日に行った日本文化体験では、浴衣を着て上杉伯爵邸を訪れ、山形大学茶道部の指導のもとで茶道体験を行いました。伝統的な日本文化に触れることができ、参加した学生には大変好評でした。
8月27日~28日に山形蔵王で行った合宿では5つのグループに分かれ、「次世代ロボット」について話し合いながら、各グループで生活をより豊かにするためのロボットを自らデザインし、マイ・ロボットを紹介するポスターをグループ全員で協力しながら作成しました。米沢での最終日には、グループごとにポスター発表を行い、1人1人が一生懸命に発表する姿がとても印象的でした。
期間中は、参加した工学部生も積極的に英語でコミュニケーションをはかり、例年以上に交流の輪が広がったようです。10日間という短い期間でしたが、様々な活動を通して多くのことを学んだ様子がうかがえました。
8月30日には協定校の学生を東京に引率し、日本科学未来館を訪問しました。ロボットをはじめとする日本最先端の技術を自分の目で見られて学生にとって大変印象的な訪問でした。未来館訪問後には2つのグループに分かれて東京都内(お台場、渋谷、浅草、秋葉原等)を視察しました。翌日の朝、ホテルのロビーで涙をこらえながら別れのことばを告げ、そのまま空港に向かって日本を去りました。
協定校の学生を空港で見送りしたときに再び日本に戻りたい、将来山形大学に留学したいと話す学生が多かったですが、今後また日本で会えることをプログラム企画者一同で心より期待しております。