2018年度活動レポート(一般公募コース)第124号
岡山大学で最先端の環境生命科学に関わる科学技術体験
岡山大学環境生命科学研究科からの報告
さくらサイエンスプログラムにより、2018年10月23日~10月30日の8日間、大学間協定校であるベトナムノンラム大学の教員3名・学部生8名が来日し、岡山大学での最先端の科学技術体験を行いました。
ノンラム大学とは、大学間協定を締結し、これまで、ノンラム大学での合同サマースクール、本学でのインターンシップ受入れ等の実績を重ね、正規課程学生の受入れにも至っています。
岡山大学の環境生命科学の研究は、ベトナムでこれらからの発展が期待される教育・研究分野です。このような中、ノンラム大学では、食と環境の研究の分野の発展に取り組んでおり、日本への学生や教員の派遣に積極的です。ノンラム大学の学部生に日本での最先端の動物・植物科学と環境科学の技術を体験し、将来、ベトナムや日本や世界において最先端の教育・研究者へと成長することを目的としました。
ノンラム大学は、ベトナムでトップクラスの農学系学部です。今回、招へいする学生は、その中でも成績上位1割の学生です。また、これら優秀な学生のうち、大学院進学や海外留学への意思が強い学生を選抜しました。また、今回、2名の優秀な若手教員と引率者1名を招へいすることによって、帰国後に日本の科学技術を来日できなかった学生に伝え、日本の科学技術へ興味の向上につなげることも目的としました。よって、将来、岡山大学大学院のみならず日本の大学院への進学が期待されます。
また、広島の原爆ドームや広島平和記念資料館の見学は、正しい科学技術の知識を理解することの重要性を理解させる上で、極めて重要な体験となりました。
さらに、本プログラムでは、岡山城や後楽園、牛窓オリーブ園の見学を行いました。文化は、科学技術の刺激を受けながら、受け継がれてきたものであり、これらの文化体験は、その努力を体験するものでもあります。よって、新しい文化の創造を刺激する新たな科学技術の創出につながります。参加者らは日本における科学啓蒙のための環境作りに強いインパクトを持ったようです。
最後に、このプログラムに参加した学生達から、この素晴らしい機会が与えられたことに対する感謝のメールが届きました。全参加者から、日本での最先端の科学技術を体験できた上に、原爆ドームや広島平和記念資料館の見学、岡山城や後楽園、牛窓オリーブ園の見学、日本人学生との交流は非常に有意義であったという感想を得ることができ、このような機会を与えていただいたさくらサイエンスプログラム、その他、協力スタッフに心からお礼を申し上げます。