2018年度活動レポート(一般公募コース)第114号
国立台北科技大学(台湾)学生が千葉工業大学を訪問
千葉工業大学 国際交流課からの報告
2018年8月2日から8日間、さくらサイエンスプログラムの助成を受けて、国立台北科技大学(台湾)学生10名と引率教員1名が本学を訪問し、本学学生10名と共にロボット製作及び競技を通じての交流を目的としたプログラム「ロボティクスチャレンジ」を開催しました。(国立台北科技大学の他に、自費参加でハノイ国家大学工科大学(ベトナム)学生10名も来日しました。)
このプログラムは、製作実習を中心とした体験型のカリキュラムを通じて、ロボットシステムに対する概要を理解すると共に、ロボット製作過程において本学学生と海外の学生が議論を通じてお互いの理解を深め、 国際的な視野を身に付けることを目的として実施されました。
先進工学部未来ロボティクス学科が正課授業として夏期期間に開講している集中講義科目の「ロボティクスチャレンジ」に海外協定大学の学生も参加し、台湾・ベトナム・日本各国2名ずつの、1チーム合計6人の混成チームを編成。講義及びグループ内でのコミュニケーションは全て英語で行われました。
来日2日目から本学、新習志野キャンパスを会場として、本格的なプログラムがスタートしました。未来ロボティクス学科教授による講義などでロボット製作に必要な予備知識を得た後に、未来ロボティクス学科のいくつかの研究室をツアー見学しました。卒業研究等で学生達が製作した様々なロボットを、台湾及びベトナムの学生達はとても興味を持って見学していました。
ロボットの製作に必要なパーツは、数多くある秋葉原の電子部品ショップで購入。各チームは事前に計画した内容に基づき、自分達のロボットに必要な部品を購入しました。実際の製作現場では、学生自身が作成した設計図を見ながら、競技会で勝利するという共通の目標に向かって、本学と台湾、ベトナムの学生との間で活発にコミュニケーションを図っていました。慣れない英語でジェスチャーを交え、また筆談しながら意思の疎通をはかり、ロボット製作に奮闘していました。
6日目には、ロボットサッカー競技会が行われました。各チームで製作した5台のロボットで、決められた時間内に相手ゴールにボールを多く入れたチームが勝者となります。自分のチーム以外の対戦であっても、参加学生全員が競技を夢中で見守り、ロボットがゴールを決めた時は大歓声で盛り上がりました。競技会の終了後には表彰式が行われ、優勝チーム・準優勝のチームに本学より賞状及び賞品が渡されました。また、さくらサイエンスプログラム及び本プログラムの修了証も、参加学生全員に授与されました。
また、この日には、本学新習志野キャンパス学生寮の食堂で、学長主催のフェアウェルパーティが開催されました。
競技終了翌日は学外研修を実施しました。はじめに、日本科学未来館を見学しました。建物全体が最先端の科学技術の展示物で溢れており、見て触って体験できる展示物が多く、子供から大人まで一日中楽しめる科学館です。台湾・ベトナム・本学の学生とも、これらの日本における最先端技術の素晴らしさを肌で感じていたようでした。
その後、 東京スカイツリーに隣接する東京ソラマチ内にある東京スカイツリータウンキャンパスを訪問。この施設は、本学の附属研究機関である未来ロボット技術研究センター、 惑星探査研究センター、そして、人工知能・ソフトウェア技術研究センターの研究成果を展示しています。特に、福島第一原子力発電所の事故後、国産ロボットとして初めて建屋内に投入されたレスキューロボットの実機を目にした台湾の学生達は、興味津々で何度もスタッフに質問をしていました。
最後になりましたが、さくらサイエンスプログラムを始め、今回のプログラムの運営・実施にご協力いただいた関係者の方々に厚く御礼を申し上げます。