2018年度活動レポート(一般公募コース)第108号
最先端の研究や技術に触れる日越科学技術交流プログラム
工学院大学からの報告
工学院大学では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2018年7月27日から8月3日までの8日間にわたって、ベトナム・ダナン工科大学情報学部の学生10名と教員2名の合計12名(内教員1名は自己負担)を本学、情報学部へ招へいし、最先端の研究や技術に触れる国際交流プログラムを実施しました。
本プログラムでは、本学の研究室・実験施設の見学をはじめ、レクチャーやディスカッション、フィールドワーク、本学学生との交流、科学技術施設見学などを実施しました。
7月27日、ダナン工科大学の一行は、成田空港から本学八王子キャンパスに到着し、オリエンテーションや八王子キャンパスのキャンパスツアーなどを行いました。また、同時期に来日していた別プログラムの学生たちとも交流をしました。
その後のプログラムでは、本学の学生とダナン工科大学の学生による、プログラミングコンテストを行い、両校の学生とも、一生懸命プログラミングに取り組みました。このプログラミングコンテストの表彰は最終日に行われました。
研究室訪問では、昨年度4月に出来上がったばかりの校舎にて、VRスタジオ、VRシアターの体験をはじめ、情報学部の研究室にて、講義、体験などを行いました。新宿校舎での研究室訪問においても同様に実施し、橘准教授の研究室にて、埼玉県の彩湖にて、ロボットセーリングを行いました。どの研究室への訪問、講義、体験などにおいても、とても真剣にとりくみ、活発な意見交換もできました。
本学の富士吉田セミナーハウスにおいても、プログラムを実施しました。富士吉田へ向かう途中、世界遺産である富士山の学術調査機能も兼ねた施設である、静岡県富士山世界遺産センター、浅間大社など日本古来の建築物も見学し、日本文化も学ぶことができました。富士吉田セミナーハウスでは、ダナン工科大学と本学の学生同士の交流も行い、ディスカッションなどを実施しました。また、山梨県立リニア見学センターなどの最先端の技術を見学しました。
本プログラムを通して、招へいしたダナン工科大学情報学部の学生の学びはもとより、本学でプログラムを支えた学生たちにも大きな変化がありました。短い期間の交流でしたが、異なる国での生活や文化について、お互いに強い興味と良い印象を持ってくれたようです。本学でサポートした学生たちもダナン工科大学の学生の学問に向かう姿勢など学ぶことも多く、また、日が進むにつれて、積極的に進んで支援を行うようになってきたことや、ベトナムへの興味を持ち始めたことなどは、大きな変化であったと思います。
最後になりましたが、両国の絆の深化に僅かながらでも教育を通して寄与できるチャンスをくださった、さくらサイエンスプログラムに感謝申し上げます。