2018年度 活動レポート 第105号:長岡技術科学大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第105号

摩耗を考慮したフレッティング疲労強度の予測手法構築に関する日印共同研究

長岡技術科学大学からの報告

長岡技術科学大学では、インド・トゥンフセインオンマレーシア大学より2名を招へいして2018年9月30日から10月12日までの間に共同研究活動を実施しました。接触部で発生するフレッティング疲労強度に対し、摩耗を考慮することで、長期間使用時の接触面の損傷や接触圧力の変化を考慮できる高精度の予測手法を開発することを目指した共同研究を実施しました。

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疲労試験中の摩擦と摩耗の観察

3年目である今回の招へいにおいては、表面処理・皮膜による摩耗低減効果の実験と解析結果の比較検討、フレッティング疲労試験を実施しました。フレッティング疲労試験中のき裂発生・進展挙動のその場観察を行うとともに、皮膜の有無によりそのプロセスが摩耗粉の発生・排出挙動にどのような影響を与えるかを、有限要素法の解析結果も参照しながら比較検討し、ディスカッションを実施しました。

写真2
フレッティング疲労試験片の準備

滞在期間中に、共同研究活動のみならず日本人学生や本学留学生との交流も積極的に行われました。学生との交流会では、お互いの興味や文化など様々な点について英語での会話でコミュニケーションをとっており、日本人学生にとっても大変良い刺激となりました。そして。日本人TAと類似研究テーマを実施しているインド人修士学生とも共同で作業を実施するなど、本人にとっても大変貴重な機会となったとの感想が得られました。

写真3
最終報告会の様子

滞在期間は14日間と短期間ではありましたが、濃密な実験と討論が行われ、参加者は大変満足しているようでした。招へいした学部生は本学の教育・研究水準の高さに関心を持ったようで、今後進学先として検討したいと述べるなど、大変有意義な交流の機会となりました。事業自体は今年度で終了となりますが、引き続き国際会議での共同研究発表などの取り組みを継続して実施していきます。

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修了証の授与