2018年度活動レポート(一般公募コース)第065号
エネルギー材料に関する大学間コンソーシアム構築に向けて
工学院大学からの報告
工学院大学では、「さくらサイエンスプログラム」の支援のもと2018年7月18日から8月7日まで、シンガポール国立大学(National University of Singapore、NUS)より博士課程学生5名を招へいしました。
今回は、エネルギー材料に関する大学間コンソーシアム構築に向けた共同研究準備プログラムとして招へいしました。エネルギー分野は、物理、化学、材料、機械、電気を基礎とする研究を融合し、新しい知見の獲得のためにも世界規模での共同研究が必要です。本学においてもエネルギー材料分野に重点を置く様々な分野の研究が行われています。本プログラムは、その研究室の内容を知り、共同研究のきっかけを作ることを目的としました。したがって、様々な研究室での研究活動を中心に本プログラムを実施しました。
また、本学の八王子キャンパス周辺には、多数の分析装置メーカーが存在します。その中でもエネルギー材料の分析に必須なX線回折装置を製造している株式会社リガクの本社を訪問し、最新の分析機器からその装置組立等を視察しました。
具体的な滞在日程は以下の通りです。
7月18日 | 羽田空港に到着 |
7月19日 | 学長・副学長 挨拶 NUS学生の研究テーマ発表会 |
7月20日~7月30日 | 5研究室に分かれて研究活動 |
7月31日 | 先端計測装置の研究室で研究活動 |
8月1日 | 株式会社リガク訪問 |
8月2日 | 研究成果報告会・フェアウェルパーティ |
8月3日 | 工学院大学富士吉田寮にて講評 |
8月6日 | 今後の共同研究に関するディスカッション |
8月7日 | 羽田空港から帰国 |
短期間の研究室での研究活動にもかかわらず、報告会は学会レベルの内容でした。このプログラムを通して、今後も継続的に共同研究を進めることを確認しました。本学の学生も研究室では英語でディスカッションし、海外の大学に同じ研究者を目指す学生と一緒に研究ができたことは、真のアクティブラーニングだったと感じます。
最後に、このような支援を与えて頂いた「さくらサイエンスプログラム」、および本プログラムに対して協力頂いた株式会社リガク、株式会社新興精機、また工学院大学関係者に感謝を申し上げます。