2018年度活動レポート(一般公募コース)第054号
アジアの若者がメディア技術を基盤としたコンテンツデザインやフィジカルコンピューティングを体験
岩手大学からの報告
2018年7月20日(金)から7月27日(金)の間、アジアの4か国(中国、モンゴル、台湾、タイ)の7大学(西北農林科技大学、山東工芸美術学院、モンゴル国立大学、モンゴル科学技術大学、モンゴル人文大学、高雄師範大学、パヤオ大学)より大学生・大学院生合計15人を岩手大学へ招へいしました。
初日
成田空港に博士課程学生が迎えに行き、引率して夜に盛岡駅に到着しました。ただし、モンゴル国立大、人文大の4名は、航空券の関係で、初日に日本未来科学館に案内し、見学しました。
2日目
朝のうちに緊急時の連絡先や安全に関する説明を行いました。その後、芸術科学会東北支部が主催するディジタルコンテンツの展示発表会「アート&テクノロジー東北2018」を見学しました。今回のアート&テクノロジー東北2018では、86作品が応募され、会場でのデモコンテンツは24作品ありました。デモコンテンツは、体験型のものとなっており、招へい学生は興味深そうにデモコンテンツの説明を聞いたりしていました。今回の招へい学生は、メディア系、デザイン系の学生が中心であり、モンゴル科技大学など出身大学からもコンテンツ応募があることから、来年度以降は、各自のコンテンツを応募してくれることを期待します。夕食は、日本食の代表である寿司(回転寿司)を楽しみました。
3日目
盛岡市内観光として盛岡市動物公園に行きました。モンゴルの招へい学生は初めての動物園で多くの動物の写真を撮っていました。その後、大型ショッピングモールに行き、日本の伝統的な着物や岩手の工芸品の南部鉄器を見ていました。市内観光では、各国の学生が混じって気軽に話ができる良い機会であると感じました。
4日目
午前中に岩手大学の留学生(博士課程学生)目線での岩手大学紹介を行いました。その後、今野教授が取り組んでいる研究を紹介しました。考古学分野とメディア分野を融合した内容で、石器を計測した3次元座標点群を用いて、石器群を組み立てる3次元ジグソーに関するアルゴリズムについて説明されました。その後、研究室に分かれて招へい学生・本学学生による研究紹介と各研究室による課題を実施しました。夜は、交流会を開催して、本学の教職員・学生との交流を深めました。
5日目
4日目の午後に引き続き、各研究室で課題を実施し、翌日の発表会の資料作成を行いました。夕食は、盛岡市の3大麺のひとつである、焼肉&冷麺を食べながら、2名の教員と情報交換を行いました。
6日目
午前中に各研究室による体験や課題をまとめた成果の発表会を行いました。写真計測による3次元モデル生成やそのモデルを用いて3Dプリンタによるモデル製作体験、ラーメンやカレーのパッケージデザインの各国の違いに対する議論、3次元計測装置を用いた生体センシング技術、計測結果の曲線補間、キネクトを用いたアニメーション作成などの発表がありました。この日が本学で実施する行事は最後日となるため、修了証書の授与式を行いました。昼食後、盛岡を出発して新幹線にて、東京に向かいました。
7日目
日本科学未来館を訪問しました。ここでは、最新の人型ロボット、宇宙・地球・生命の展示などの見学を行い、日本の最新科学技術に触れ、多くの写真を撮っていました。特に、アシモによる実演は、歓声を上げ動画を撮るなど、真剣に見学していました。その後、秋葉原やアメ横を見学して、日本の商業文化を見学しました。夜に成田に移動しました。
8日目
午後のフライトの学生は成田山新勝寺に見学に行きました。そして、成田空港まで移動し、記念撮影をして名残惜しい中、皆さん元気に帰国しました。