2018年度活動レポート(一般公募コース)第043号
アジアの若手医療人に対する日本の先端医療体験プログラム
国家公務員共済組合連合会 名城病院
部長 林 和彦さんからの報告
平成30年8月27日から9月1日まで、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、タイ・ラジャビテー病院とベトナム・バクマイ病院から2名の医師と2名の看護師が来日しました。アジアの若手医療人に対する日本の先端医療を体験するプログラムをテーマに国家公務員共済組合連合会名城病院において学術交流を行いました。来日期間中の名古屋は記録的な猛暑が続き、救急外来には熱中症の患者さんが多数受診されましたが、招へい者には母国との気温差があまりなく体調管理には問題はありませんでした。
初日
病院内の外来、ICU、CCU、透析センター、総合健診センターなど各部門を見学しました。深夜便の疲れも見せず、熱心に各部署において積極的に質問をしていました。医療安全管理部のリスクマネージャーより、医療安全の動向と管理体制について講義と現状を学びました。
研修終了後は、当院に隣接する名古屋城を散策しながら、宿泊先のホテルまで徒歩で帰宅しました。名古屋城には桜の木がたくさんあり、花見の名所で4月には美しい桜の花が咲くことを説明したところ、また桜の咲くころに来日したい熱望されていました。
2日目
内視鏡センター洗浄室において、洗浄と消毒方法、保管方法を体験しました。バクマイ病院には自動洗浄機がなく、その長所と短所を詳しく解析していました。日本流のきめの細かい管理方法を知り、故障率の低さに納得されていました。午後からは、看護部長より看護業務と教育システムについての説明がありました。
3日目
病棟にて日常業務の見学を、午後から院内感染対策の講義を受けました。
4日目
科学交流を目的に名古屋市科学館を訪問しました。堀内智子学芸員の解説による館内展示の見学を行い、その後世界最大のプラネタリウムを堪能しました。科学館見学後は、外国人観光客に人気のあるオアシス21からテレビ塔の夜景をバックに記念撮影をしました。
5日目
内視鏡センターにて内視鏡による診断と治療法の実技の見学をおこないました。新しいデバイスなど母国にはない最新の知見を興味深く見学されていました。
後藤秀実院長から修了書が授与されました。
最終日は台風21号が接近しておりましたが、その影響もなく中部国際空港より無事に帰国しました。最後に,このような貴重な機会を与えていただき、多大なご支援をいただきました「さくらサイエンスプログラム」に厚く御礼を申し上げます。