2018年度 活動レポート 第32号:ひろしま国際センター

2018年度活動レポート(一般公募コース)第032号

フィリピンの高校生がヒロシマで日本の先端科学技術と文化に触れる

ひろしま国際センターからの報告

(公財)ひろしま国際センターは、「さくらサイエンスプログラム」により、科学技術分野に関心を持つフィリピン科学高等学校の高校生15名および引率教員3名を招へいしました。

招へいした高校生は、学習意欲および科学技術への進路希望により選抜。日本の自動車産業、発電技術等の生産現場の見学と教育現場の視察や学生交流を精力的に行いました(2018年6月10日~19日 10日間)。

写真1
日本文化体験(浴衣着付け)

6月10日

19時に、18名が関西国際空港に到着しました。宿泊先である、ひろしま国際プラザに24時頃到着しました。

6月11日

(1) オリエンテーション、開講式

ひろしま国際プラザでオリエンテーションを行った後、開講式を行いました。

(2) 広島大学附属水産実験所

午前中は施設紹介と甲殻類の構造についての講義を受けました。午後は海上実習でミジンコの採取を行い、甲殻類の解剖実験を行いました。

(3) 日本文化体験(生花)

ひろしま国際プラザで生け花を体験しました。

写真2
広島大学附属水産実験所(海上フィールドワークに参加)

6月12日

(1) マツダミュージアム

マツダ(株)の概要・歴史の展示や、工場ラインの一部を見学しました。

(2) 広島平和記念公園

平和記念資料館を見学した後、原爆の子の像、原爆ドーム、爆心地を見学し、戦争の悲惨さと平和の尊さを学びました。

(3) 日本文化体験(浴衣着付け)

ひろしま国際プラザで浴衣の着付けを体験しました。

6月13日、14日

(1) 広島県立広島高等学校

2日間高校生達との交流を深めました。1日目は主に授業参加、2日目は授業体験をした後、広島高校の生徒に向けて3つのキャンパスごとにキャンパスとその地域の紹介を行いました。

写真3
広島県立広島高等学校にて(日本の高校生と意見交換)

6月15日

(1) 国立大学法人広島大学理学部

光とエネルギーの講義を受けた後、発光に関する実験に参加しました。

(2) 広島大学宇宙科学センター

広島大学が保有する天文台にて、大口径反射型望遠鏡で天体観測を行いました。

写真4
広島大学理学部にて(光化学に関する実験)

6月16日

(1) 宮島

日本三景の一つで世界遺産でもある宮島を訪問し、厳島神社を拝観しました。

(2) もみじ饅頭手焼き体験

「やまだ屋」にて、もみじ饅頭の手焼きを体験しました。

6月17日

(1)広島城

国指定史跡である広島城で城の歴史に関する展示物を見た後、展望台まで登り、写真撮影するなどして楽しんでいる様子でした。

6月18日

(1)中国電力

午前中は原発の仕組みについての説明を受け、午後からは発電所内の見学を行いました。

6月19日

地震による遅延を想定し早朝にひろしま国際プラザを出発し、関西国際空港から16:15発の飛行機に搭乗、台湾経由で無事帰国しました。

本プログラムに参加したフィリピン科学高等学校の高校生および引率の先生からは、「素晴らしい体験ができた」、「ぜひ日本へ留学をしたい」などの感想が聞かれました。フィリピンの青少年の皆さんは、視野を広げる貴重な機会となったと考えます。

今回のプログラムにご協力いただいた各機関をはじめ、受入れにご支援をいただいたJSTの関係者の皆様に感謝申し上げます。

写真5
世界遺産の宮島にて