2018年度活動レポート(一般公募コース)第009号
生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究
立命館大学生命科学部からの報告
立命館大学生命科学部では、さくらサイエンスプログラムの採択を受け、今年度はプログラム2年目として、2018年6月12日(火)~26日(火)の期間、タイとインドネシアから10名の学生と教員を受け入れました。このプログラムでは、「生命科学分野における高度若手人材育成のための、日本・タイ・インドネシア共同研究」をテーマとしています。
研究室での共同研究活動
招へい者たちは本学部の希望研究室に配属され、共同研究を行いました。指導教員と相談し、それぞれテーマを設定して(例:微生物の力を用いた土壌改良の研究、お酢の醸造に関する研究など)、教員、研究室に所属する学生たちと一緒に、研究を進めました。
ウェルカムパーティー
6月13日(水)、ウェルカムパーティーを実施しました。招へい者の受入教員、本研究科所属留学生が集まり、懇談を楽しみました。
日本語授業・文化体験
14日(木)の午後、本学茶道研究部の協力のもと、茶道体験を実施しました。本学にある茶室(蓬窓庵)にて、茶道研究部の学生が英語で招へい者たちへお茶を振舞ってくれました。招へい者たちは、茶道で使うお茶と普段飲むお茶の違いや、お茶菓子についてなど質問をするなど、興味を示していました。
6月15日(金)には、日本語を学ぶ授業、浴衣着付け体験を実施しました。招へい者たちは、日本語での挨拶や簡単な会話を学んだり、ひらがなで自分の名前を書いたりと、楽しく学習していました。その後の浴衣着付け体験では、浴衣を着用し、お互い写真を撮り合ったり、着付けを手伝ったりと、日本文化を楽しんだようでした。
企業見学
企業見学では、UCC上島珈琲株式会社の滋賀工場を訪問させていただきました。会社概要や商品について説明をしていただき、その後、実際に工場のラインの見学をさせていただきました。ラインの見学中、品質管理部門の方のお話を聞いたり、コーヒーの飲み比べもさせていただいたりしました。コーヒー、日本のオートマティックな工場の様子、容器・ラベル等、環境に配慮されていることなどについて学び、大変満足していました。
最終報告会
帰国前日の最終発表会では、10名がそれぞれの研究室で行った実験や研究について、本学部の教員、学生の前でこのプログラムの成果を発表しました。それぞれの発表後の質疑応答の時間には、本学の教員から様々な質問がなされ、招へい者たちはしっかりと答えていました。
参加した学生からは「研究室で先生、日本人の学生と交流しながら研究でき、有意義であった」「茶道や日本語学習、観光等を通じて、日本のことを知ることができた。いつかまた日本に来たい」「工場見学に行き、品質管理に興味を持った」などの感想をもらい、本プログラムを通じて、日本での生活、本学部での研究生活を満喫してもらえたようでした。