さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第43号
さくらサイエンスハイスクールプログラム第10グループ
ケヤキ並木の美しい東海大学湘南キャンパスを訪問しました
来日中の第10グループのうち、中国からの41人(引率者含む)が2017年7月25日(火)、東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市)を訪問しました。創立者の松前重義氏は生前、こよなくケヤキを愛されたとのことで、キャンパス内には豊かに繁ったケヤキがいたるところに植えられています。この日も真夏の天気でしたが、爽やかなケヤキ並木の木陰を高校生たちは元気に歩いて、キャンパス内を巡りました。
まず、国際教育センターの伊地知氏から大学の概要を説明していただきました。東海大学は文系、理系の枠を超えた幅広い知識の習得を目指しているということ、若いときに自らの思想を培い、またその思想を行動に移せる強い心身を保つこと、を教育理念として掲げていることなどを話していただきました。
東海大学はキャンパス内の環境や施設も充実していて、ものつくり館では、多くの賞を受賞しているソーラーカーや、鳥人間コンテストでおなじみの人力飛行機、学生が手作りするフォーミュラーカーなどのプロジェクトチームが広いスペースを使い、設計や制作に取り組んでいます。
柔道部や剣道部が練習している武道館では、中国の高校生たちは広大な畳敷きの柔道場やずらりと掲げられたオリンピック選手などの写真を見て、圧倒されていました。また、体を鍛えるために学生が自由に利用できるプール付きのフィットネスクラブ、テニスコート、サッカー場もあります。
学生が共同利用できる高度分析機械室には、150万倍まで見ることができる顕微鏡、磁気であらゆる物質の構造を分析できる機械や、レーザーで物の重さが計れる機械など、様々な高性能機械が備えられています。
マイクロナノ研究開発センター内のイメージング研究センターでは、ニコンと産学連携型の研究開発を進めています。ポスドクの中国系米国人のショオン・ゼン氏が中国語で研究内容やバイオイメージングについて説明してくださり、高校生達も理解が深まったようでした。
その他、衛星データで地球環境を観察するリモートセンシングや、人の体感特性を考慮したレーシングシミュレーター、また、オムニホイールという全方向(360度)に回転出来るタイヤを付けたロボット、人の腕と同じ自由度を持った双腕ロボットなどさまざまな研究内容を紹介していただきました。
広大なキャンパスを1日かけて案内していただき、沢山の思い出を胸に高校生たちは東海大学を後にしました。