さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第26号
さくらサイエンスハイスクールプログラム第6グループ
(株)日本製鋼所室蘭製作所を訪問しました!
2017年6月4日(日)に新千歳空港に到着した第6グループのうちA班(インド)の42人(引率者含む)は6日、(株)日本製鋼所室蘭製作所を訪問しました。明治40年に兵器国産化の目的で設立された同製作所は、現在、世界最大の発電所用製品を製造しており、最大で670トンの鋼塊を鍛錬することができる世界屈指の設備を誇っています。
歴史ある建物も建ち並ぶ構内に到着したアジアの高校生たちは、まず、総務部の高田聖司課長から、同所の概要説明を受けました。製品の輸出先にはインドも含まれ、同国出身の高校生は興味深そうに説明を聴いていました。また、訪問団を代表して、インド引率者のアナント・アブハさん(シティモンテッソーリ高校校長)が挨拶をして、訪問団受入れについて感謝の言葉を述べました。
そのあとは待ちに待った工場見学となりました。安全のためヘルメットをかぶり、広大な構内をバスで移動しながら工場を巡りました。天井まで十数メートルある巨大な工場や、数百トンあるインゴットを吊すことのできる設備、また、各国の発電所(火力、水力、原子力)で使用されている製品(タービンシャフトなど)を製造している工場も訪れました。母国では見ることができない大規模な設備を見て、高校生たちは圧倒され、時々声をあげて驚嘆していました。(工場内は撮影禁止です)
一方で構内には大正7年に建設された、作刀の長い歴史を伝える瑞泉鍛刀所があり、今回、アジアの高校生も訪れることができました。木製の塀に囲まれた敷地内には小さな鍛冶小屋と展示室があり、鍛冶小屋では現在も刀匠である堀井家の兄弟が真っ赤な鉄の固まりを打ち、刀身を制作しています。この日もその兄弟のうちのお一人が作業を行っていて、高校生がその光景を見ることが出来ました。
高校生の一行は最後に集合写真を撮り、次の訪問先である室蘭工業大学へ向かいました。