さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第9号
さくらサイエンス・ハイスクールプログラム
国立天文台、JAXAを訪問
5月14日(日)に来日した第4グループのCグループは、到着した翌日から早速、プログラムに参加しました。この日(5月15日)、3グループに分かれ、Aグループは芝浦工業大学、Bグループは日産横浜工場を訪問しました。そして、Cグループ(キルギス、トルクメニスタン)の24名は、東京都三鷹市にある国立天文台、そして、JAXA調布航空宇宙センターを見学しました。
国立天文台は大正15年に開設された由緒ある研究所で、緑豊かな広大な敷地の中には、開設当初から活躍してきた天体望遠鏡などが展示されています。
アジアの高校生たちはまず、臼田-佐藤特任専門員から国立天文台や、2020年台の完成を目指す超大型望遠鏡(TMT)について紹介していただいたあと、天文学とはどのような学問なのか、分かりやすく教えていただきました。高校生たちは来日したばかりでしたが、旅の疲れを見せることもなく、興味深い臼田特任専門員の話に引き込まれ、積極的に授業に参加していました。
その後、木々が鬱蒼と茂る研究所内を巡りました。日本最大の屈折望遠鏡が設置されている天文台歴史館を見学したり、太陽系の惑星の距離や大きさを学べる太陽系ウォークを歩いたあと、「4D2Uドームシアター」にて、これまでの研究から解明された宇宙全体のアトラスを美しい4次元デジタル画像で鑑賞しました。
午後にはJAXA調布航空宇宙センターを訪れました。同センターの概要についてビデオで説明を受けたあと、施設内を見学しました。初の国産旅客機であったYS11の退役機の展示ではコックピットに座ることができるので、特に男子は先を競って記念撮影をしていました。
また、宇宙船のコックピットさながらに水平離陸のシミュレーションができる、スペース・ミッション・シミュレータでは、誰が操縦席に座るか、日本と同様にジャンケンで公平に決めました。運良く選ばれた高校生は興奮気味に席に座り、無事、地球に帰還できたときには皆で大喜びでした。