2017年度活動レポート(一般公募コース)第433号
中国の学生が福島における再生可能エネルギー利用の実証研究について学ぶ
日本大学からの報告
2018年2月25日から3月4日までの8日間、「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、中国蘭州理工大学・エネルギー動力学院から学部学生10名と引率教員2名(引率教員1名は経費自己負担)を日本大学に招き、短期科学技術交流を実施しました。
滞在期間中、ロハス工学(健康で持続可能なライフスタイルを支えるグリーン・テクノロジー)に関する特別講義および共同セミナーを実施し、新しい技術を取り入れた再生可能エネルギー利用の実証研究プロジェクトを見学することによって、福島の復興に向けて「再生可能エネルギーの活用」への取り組みを体感しました。参加者の皆さんは、我が国の再生可能エネルギー利用技術の研究開発に深い関心を示しました。
来日初日は、羽田空港に到着してまず主な注意事項の説明を行いました。その後東京駅周辺を散策し、福島への新幹線に乗り換えて夕方遅く郡山に着きました。
翌日の26日午前中、本学工学部機械工学科主任・西本教授より、歓迎の挨拶を述べて本学の紹介を行いました。その後、3日間かけて本学教員による特別講義を実施し、「ロハスの家」など関連する研究施設と実験装置等の見学とフィールドワークを行いました。
また、産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA)および土湯温泉バイナリー発電所を見学しました。最後に、会津藩校日新館および日本科学未来館見学と科学技術館見学を見学し、日本の伝統文化と技術教育に触れることもできました。
滞在期間中、日本の最新技術をさらに深く勉強したく、日本への留学を希望し、大学院の情報を収集する学生も数名いました。将来、日中交流の架け橋になれるものと期待されます。
8日間の滞在日程は以下の通りです。
2月25日 | 出迎え,羽田空港経由で日本大学郡山キャンパスに到着 | |
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2月26日 | 午前 | オリエンテーションおよび特別講義1(神経刺激療法とその実用化に関する研究の紹介) |
午後 | 特別講義2(「ロハスの家」研究プロジェクトの紹介),「ロハスの家」の見学 | |
2月27日 | 午前 | 特別講義3(「一般住宅向け浅部地中熱利用システム」研究プロジェクトの紹介) |
午後 | 工学部エネルギー関連研究室の訪問と実験施設見学 | |
2月28日 | 午前 | 共同セミナー(流体と再生可能エネルギーの有効利用:研究事例紹介) |
午後 | 国立研究開発法人 産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA)の見学 | |
3月1日 | 福島市へ移動,株式会社元気アップつちゆ・土湯温泉バイナリー発電所の視察 | |
3月2日 | 午前 | 会津藩校日新館の見学(日本文化) |
午後 | 本学学生との討論会(再生可能エネルギー開発利用とその課題) | |
夕方 | 修了式・送別会(日本大学工学部学生食堂にて) | |
3月3日 | 午前 | 科学技術館見学(NEDO Future Scope 新エネルギーに関する展示) |
午後 | 日本科学未来館見学(技術革新の原動力・フロンティアラボ) | |
3月4日 | 東京・羽田国際空港から帰国 |
最後に、今回の活動を実施するにあたり、ご協力いただいた産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所様および株式会社元気アップつちゆ様、本学の参画教職員一同、そして多大なご支援をいただきましたさくらサイエンスプログラムの皆様に厚く感謝申し上げます。