2017年度活動レポート(一般公募コース)第431号
日本への理解、興味を深めた日台科学技術交流プログラム
芝浦工業大学からの報告
概要
芝浦工業大学は「さくらサイエンスプログラム」による助成を受け、2018年2月21日(水)から2月28日(水)の期間にて、台湾の義守大学より学部生10名を招へいしました。プログラム期間中は、オリジナルロボットをゼロから組み立てて競技を行うロボットワークショップや、研究室活動、浴衣の着付け体験、日本未来科学館などの科学施設見学、そしてフィールドトリップでの都内散策等、様々な角度から複眼的に日本を体感するプログラムとなりました。また、生活面のケアを本学学生が担当し、両校での国際交流の活性化にも繋げることができました。
オリエンテーション・キャンパスツアー・ウェルカムパーティ・文化体験
義守大学の招へい者一行は、2月21日(水)に日本に到着し、翌日の2月22日(木)に本格的にプログラムがスタートしました。まず始めにオリエンテーションを行い、本学の研究やグローバル化に向けての取り組みなどの概要、そして本プログラムのスケジュールに関する案内を行いました。その後、本学学生の案内によるキャンパス見学やウェルカムパーティを実施しました。同日午後は日本文化を体験してもらうべく浴衣の着付け体験を行いました。招へい者が日本ならではの文化に触れると同時に、着付けを教えていた本学学生も逆に招へい者から台湾の文化を教えてもらうなど、積極的な交流が行われていました。
ロボットワークショップ
2月23日(金)はロボットワークショップを実施しました。このロボットワークショップは本学の教育・研究成果を地域社会に還元し、また学びの場を提供することを目的として開講している公開講座のひとつであり、今回は招へい者に1日集中プログラムを提供しました。まず本学教員から現代のロボット研究に関する講義を受け、その後、招へい者はロボットの組み立てに取りかかりました。戦略を考えながら組み立てを行うことでそれぞれオリジナリティーあふれるロボットが完成しました。
完成後は、本学学生および教職員の投票によるデザインコンテストを行い、その後は総当たり戦のロボット相撲を行いました。プレイヤーもオーディエンスも大変白熱したコンペティションとなりました。このワークショップを通し、自らの手で完成を目指すことの面白さや、日本の精緻なモノづくりへの理解、そして同じ材料でもアイディア次第で勝敗の差が出るものづくりの奥深さを体感することができました。
都内見学
2月24日(土)、25日(日)は本学学生の引率のもと都内見学を実施しました。見学先の一つである日本科学未来館では日本の技術に関する幅広い分野を学ぶことができ、終始興味深い面持ちで各展示を見学していました。その他、トヨタミュージアムでは日本を代表する企業の一つであるトヨタ自動車の生産技術の遍歴を知ることができました。
研究室見学
2月26日(月)は本学の工学部応用科学科の4研究室を訪問しました。アメフラシの神経伝達活動のモニタリングや、髪の毛からアルコール耐性を計る実験等、本学の教授および学生の説明を交えながら本学の研究室活動を体験しました。
成果発表
2月27日(火)はプログラム最終日となり、約1週間のプログラムを通して、招へい者が本学の研究室見学やロボットワークショップ、都内見学、および学生との交流等を通して、学んだこと・体験したことについての発表を行いました。その後、クロージングセレモニーを行い、プログラムは終了となりました。