2017年度活動レポート(一般公募コース)第426号
モンゴル国立大学の大学生が日本のバイオテクノロジーを学ぶ
東邦大学からの報告
さくらサイエンスプログラムの支援を受けて、平成30年2月28日~3月7日の8日間、東邦大学薬学部は大学間学術交流協定校であるモンゴル国立大学からバイオテクノロジーを専攻している学部学生6人と教員1名を受け入れました。首都圏の最先端のバイオテクノロジー研究を行っている大学や研究所、世界的な規模や技術をもつバイオテクノロジー関連の企業を見学、さらに、バイオテクノロジーの研究に携わっている日本の学生との交流を行いました。
3月1日
東邦大学薬学部・理学部(千葉県船橋市)がある習志野キャンパスの見学の後、(株)常盤植物化学研究所(千葉県佐倉市)の工場見学に行きました。国内ばかりでなく世界各地から取り寄せた植物からの有用成分の精製工程などを学びました。
3月2日
味の素株式会社(神奈川県川崎市)の工場を見学して、うま味の成分であるグルタミン酸の発酵生産工程、品質管理などを学びました。東邦大学医学部(東京都大田区)では医療の先端的研究施設を見学し、東邦大学学長との面談もしました。
3月3日
東邦大学薬学部微生物学教室にて、抗生物質などの多くの医薬品を生産する微生物である放線菌の遺伝子工学について学び、学生との交流会では、互いの文化を学び合いました。また、この日は千葉県立現代産業科学館(千葉県市川市)、翌3月4日は千葉市科学館(千葉県千葉市)を見学しました。
3月5日
理化学研究所(埼玉県和光市)と東京大学農学部(東京都文京区)を訪問して、乾燥に強い植物の基礎研究などの最先端のバイオテクノロジー研究を学びました。東京大学農学部では学生との交流会も開催され、それぞれの研究内容に加え、各学生の普段の生活、趣味、故郷などを紹介し合い、交流を深めることが出来ました。
3月6日
帰国前日は前日までの見学や学生との交流会についてグループディスカッションを行い、その結果を今回のプログラムの成果として発表しました。各グループのアニメーションやビデオなどを駆使した素晴らしい発表は、まさに、このプログラが学生たちにとって有意義なものであったということを示していました。そして、その後、修了書の授与式ならびに大学関係者との懇親会を兼ねた送別会を実施しました。
最後に、本プログラム実施の機会を提供して頂いたさくらサイエンスプログラム、快く対応していただいた見学先の方々、そして本プログラムの実施を支えて頂いた本学のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。