2017年度活動レポート(一般公募コース)第402号
環境に配慮した発展と科学技術をテーマにした日中交流活動
横浜国立大学からの報告
横浜国立大学では、平成30年1月15日から22日にかけて、さくらサイエンスプログラムの科学技術体験コースにより、中国・北京師範大学地理科学学部資源学院から学部学生10名、引率教員1名を招へいしました。
この招へいプログラムは、平成24年度以来、本学経済学部が中心となり実施してきた派遣元機関との学部学生相互交流プログラムをベースとしており、さくらサイエンスプログラムの交流事業としての実施は今年度で4年目となります。
例年同様、プログラムの実施にあたっては、事前に交流活動のテーマを設定し(今年度は「環境に配慮した発展と科学技術」)、学内の自然科学系を含む研究機関(都市イノベーション研究院)と連携しつつ、(1)本学教員による特別講義、(2)関連する科学技術施設等でのフィールドワーク、(3)本学学生との英語でのテーマ・ディスカッションを中心とする相互交流という3つの要素を組み合わせました。こうすることで、参加学生の滞在期間中の学習効果を最大化するのが狙いです。
滞在期間中の日程は以下の通りです。
1月15日 | 羽田空港到着、横浜市内宿舎へ移動 |
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16日 | レセプション・オリエンテーション 本学学部学生との英語討論会1 |
17日 | 日本科学未来館視察視察 |
18日 | 特別講義①(国際社会科学研究院・植村博恭教授) 特別講義②(都市イノベーション研究院・張晴原教授) |
19日 | 特別講義③(国際社会科学研究院・居城琢准教授) 本学学部学生との英語討論会2、Farewell party |
20日 | 小田原視察(鈴廣本社、かなごてファームソーラーシェアリング施設) |
21日 | 本学学生との交流・東京都内文化施設視察 |
22日 | 羽田空港より帰国 |
今年度も、学部学生同士の英語討論会を軸として、有意義な招へいプログラムが実施できたと感じていますが、特に印象深かったのは、招へい学生が交流テーマである「環境に配慮した発展と科学技術」を十分理解し、意欲的にプログラムに臨んでいたことです。これは、討論会への準備過程で、主に出身国である中国の環境問題やその解決に資する技術について学習していたためであり、テーマと関連づけられたフィールドワークにも高い関心を持って参加していました。プログラムを意義あるものにするためには、やはり招へいまでの事前準備と動機づけが重要であると再認識しました。
最後に、毎年度のことではありますが、こうした貴重な学生交流の機会を与えてくださった「さくらサイエンスプログラム」はもとより、プログラムの実施に当たっては実に多くの方々および機関のご助力を賜りました。この場を借りて心より御礼申し上げます。