2017年度活動レポート(一般公募コース)第390号
情報技術で優しい人間社会の実現を目指す先端的な研究の視察
名古屋大学大学院情報学研究科・大学院工学研究科からの報告
中国科学技術大学より2017年11月27日(月)~12月3日(日)の日程で、学部生10名と引率教員1名を招へいしました。
初日
オリエンテーションとキャンパス・ツアーを実施し、また夜にはレセプションを行い、関係教職員やプログラムをサポートしてくれた本学学生と参加学生との精神的な距離を縮めることができました。
2日目
午前中に情報学研究科社会情報学専攻 加藤ジェーン准教授並びに情報・通信工学専攻 道木慎二教授の研究室訪問を行い、午後は情報学研究科の数理情報学専攻 柳浦睦憲教授、心理・認知科学専攻 三輪和久教授、複雑系科学専攻 張賀東准教授の各研究室訪問を行いました。
3日目
午前中トヨタ自動車の工場見学にて、自動車組み立ておよびロボット溶接工程の最新技術を視察し、午後は名古屋大学に戻って、本学内のノーベル賞受賞記念施設(ノーベル賞受賞者6名)を視察しました。
4日目
午前中に未来社会創造機構/工学研究科の河口信夫教授、情報学研究科情報システム学専攻 関浩之教授と枝廣正人教授の研究室を訪問し、午後には情報学研究科知能システム学専攻 間瀬健二教授研究室訪問の後、未来社会創造機構グリーンモビリティ連携研究領域の車両実証実験室を訪問し、青木宏文教授による説明を受け、最先端の運転シミュレータを体験することができました。
5日目
午前中に情報科学研究科大学院特別講義「複雑系科学特論2」(時田恵一郎 教授)の講義を聴講し、午後は「優しい人間社会の実現を目指す情報技術の研究」というテーマで総合討論を行い、10名の学生参加者全員がそれぞれの専門分野に沿った形で発表をしました。本学の大学院生や研究員にも討論に参加してもらい、鋭い質問と熱意のこもった回答の応酬が繰り広げられました。優しい人間社会の実現を目指す情報技術というキーワードは参加学生にとって新鮮で刺激的なテーマだったようで、本学の情報技術分野の方向性について強い印象を受けたようです。
同日夜にフェアウェル・レセプションおよび修了証書授与式を執り行いましたが、どの学生も満面の笑みを浮かべていた様子が非常に印象的でした。
6日目
本学学生との交流および名古屋の文化に触れてもらう機会として本学学生とともに名古屋城や市内の施設へ出かけ、楽しいひとときを過ごし、名残を惜しみつつ翌7日目に全員が帰国の途につきました。
限られた期間ではありましたが、プログラム修了後のアンケートにて学生達にとって非常に学びの多い充実した1週間であった様子が伝わってきました。貴重な機会をご提供いただきました「さくらサイエンスプログラム」に、心より感謝申し上げます。