2017年度活動レポート(一般公募コース)第388号
超伝導研究における日印比較と国際交流
芝浦工業大学からの報告
概要
芝浦工業大学では、さくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2017年12月5日(火)から12月14日(木)の期間でインドのインド工科大学マドラス校より大学院生6名、学部生4名の計10名の学生と引率教員1名を招き、国際交流プログラムを実施しました。このプログラムは総合的に日本を理解してもらうことを目的として、ロボットセミナーや研究室の見学をはじめ、本学学生との交流を伴った文化体験、都内フィールドトリップ、国際学会への見学等、多角的な構成としました。
オリエンテーション・キャンパスツアー
12月5日に来日し、翌6日より本格的にプログラムが開始されました。本学豊洲キャンパスへの到着後、まずはオリエンテーションにて大学紹介や本学の協定校向け留学プログラムを説明しました。その後、ウェルカムパーティを行い、招へい者と同専攻の学生や関係する教職員との交流の時間を過ごしました。
午後は本学学生の案内のもとキャンパスツアー及び浴衣着付け体験を行いました。同年代の学生同士で話しをすることで緊張もほぐれたようで、和やかな雰囲気でプログラム初日を終えることが出来ました。
研究室見学
7日、8日はロボットワークショップを実施しました。開始にあたり、本学教授による講義を実施し、現代のロボット分野における発展と展望について説明を受けました。講義の後、招へい者は学生スタッフのサポートを得ながらロボット制作を始め、それぞれ四苦八苦しながらも組み立てに没頭していました。完成後はオーディエンスの前で参加者一人一人が自身のロボットの紹介を行い、最後にバトルコンテストを実施しました。ロボット制作に取り組んでいた寡黙な姿とは打って変わり、バトル中は勝敗が決まる度に歓声が上がり大変盛り上がりました。こういったハンズオンワークショップの実施により、モノづくりの難しさ、面白さについて、身をもって体験出来たと喜んでいました。
科学施設訪問見学
9日、10日は学外に出て施設見学を行いました。日本科学未来館ではASIMOショーを観覧する等、日本の最先端科学技術に触れることができました。 また、山梨県立リニア見学センターでは試験運転を見学することができ、一瞬ではありましたが日頃から超伝導を研究する学生達にとって、世界最速を記録した超伝導リニアモーターカーを目の当たりにできたことは大変良い刺激となったようです。
国際学会見学
11日、12日の午前中は本学で開催された国際学会を見学し、午後は本学の研究室を訪問しました。学会では100名以上が参加し、インドや中国、アメリカ、イギリス、ドイツ、ベルギー、ロシアなど数々の国から研究者が集まり、超伝導に関する発表を行いました。招へい者はこれに参加し、専門分野の研究が世界中でどのように進められているのかを学ぶきっかけとなりました。午後には本学の研究室を訪問し、研究設備を見学しました。専攻外の研究室を中心に見学して、今まで見たことのない研究設備・機材に興味津々の面持ちで、活発な質疑応答が行われました。
成果発表
13日はプログラム最終日となり、約1週間のプログラムを通して、インド工科大学マドラス校の学生10名が学んだこと・体験したことについての発表を行い、プログラム終了となりました。
招へい者の感想
●This kind of exchange programs were helpful to the students to explore in science, technology and cultural activities. This is one of the wonderful program and provides the platform to the students to explore more in world. I wants specially thank to JST for giving us this wonderful opportunity to attend this exchange program.
Arigato Gozaimashita..!!!
●This is my first trip to a foreign country. I must thank Sakura science program for giving this wonderful opportunity which I will remember for my lifetime. This trip is very good learning experience. I liked Miraikan museum, Robot workshop, Maglev exhibition, Lab visits and most of all Japanese culture. I feel myself blessed to be in this program. SIT has planned 10 days in the best possible way. Once again thank you JST and SIT for this wonderful opportunity.
今後の展望
さくらサイエンスプログラムに採択されたことで、インド工科大学マドラス校との交流を更に深めることができました。今後も両校の更なる共同研究や留学生の受入増大に繋げていく予定です。