2017年度活動レポート(一般公募コース)第377号
バングラデシュ医療問題の解決方法を、デザイン思考を用いて探る
九州工業大学からの報告
九州工業大学大学院情報工学研究院では、バングラデシュの4つの機関からの学生と引率者の合計11名を受け入れるプログラムを実施しました。
2017年12月17日~26日までだったので九州もとても寒く、南国バングラデシュの学生には気の毒な気候でしたが、プログラムは大変盛り上がり熱さが充満しました。
九州工業大学でのプログラムは「発展途上国における医療問題の解決方法を、デザイン思考を用いて探る」というものでした。日本の先進医療をそのまま持ち込んでもバングラデシュの医療問題は解決できません。デザイン思考では「共感」「定義」「アイディア」「プロトタイプ」「テスト」という思考過程を通じて、人間中心の解決方法をイノベーティブに考案します。
福岡県の中でも大規模病院である飯塚病院に見学に行き、スタッフと一緒に日本とバングラデシュの医療問題について意見交換を行ないました。そして工学的なアプローチから問題解決をするという視点を養いました。また、多くの九州工業大学の教員も関わって、3つの問題について議論を行ないました。
プログラム参加の学生からは、この学習を通じて「社会の問題について考え、新しいアイディアを産み出す方法について学ぶことができた」といった充実した感想をいただくことができました。
九州大学のアシル准教授、日本経済大学のラフマン教授らバングラデシュ出身の優秀な教員とも連携を行なって、初めて来日するバングラデシュ学生にとって非常に細かいところまで配慮が行き届いたプログラムを実施することができました。
引き続き、バングラデシュ学生の受入プログラムを実施して、日本とバングラデシュの将来を担う優れた若者たちと交流を行ない、アジアの発展に尽くします。