2017年度 活動レポート 第370号:日本大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第370号

グリーン・テクノロジープロジェクトに関する研究:日本におけるケーススタディー

日本大学工学部からの報告

日本大学工学部建築学科では、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、2018年2月5日~2月12日の日程でインドネシアのバクリー大学土木工学科大学生9名と引率教員1名と研究者1名の計11名を受け入れました。

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日本大学工学部の正門前にて(到着日、2月5日)

本プログラムでは、グリーン・テクノロジーによる生活に必要なエネルギーの自給、生活用水の機能維持、再生可能な建材の材料のみを利用し、快適な住環境の形成を可能とする研究(「ロハスの工学研究コミュニティ」http://www.ce.nihon-u.ac.jp/contents/lohas_com/)プロジェクトについて学ぶことを目的としました。

2月6日には、平成29年度日本大学工学部建築学科卒業研究発表会に出席し、平成29年度日本大学工学部建築学科卒業設計コンクール・展示会等出展作品にも観覧しました。招へい者みんなさんにとって実りある機会となりました。

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平成29年度日本大学工学部建築学科卒業研究発表会の会場にて

2月7日午前に、日本大学工学部工学部機械工学科のバイオメカニクス研究室を訪問しました。日本大学工学部機械工学科の西本哲也教授が自動車の安全性能に関する研究を説明しました。また、人体傷害のコンピュータシミュレーションを観覧しました。そして、高齢者のライフスタイルを快適にサポートする次世代型パーソナルモビリティの電気自動車も体験しました。最後に、交通事故による被害を最小限にとどめるための研究の説明を聴き、開発された人体腹部の怪我を適切に評価できるような模型による実験に深い関心を示しました。

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西本哲也教授(機械工学科)による研究説明、次世代工学技術研究センターにて

また同日の午後には、日本大学工学部工学研究所の環境保全・共生共同研究センターを訪問しました。日本大学工学部土木工学科の仙頭紀明准教授が地震防災のメカニズムを解明する研究を説明しました。最大積載荷重7トンの最新の振動台で実際の地震による揺れを体験しました。鋼板より組立てた質点系の模型制作のワークショップを通して、模型の固有周期を算出した値を振動台で確かめました。

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仙頭紀明准教授(土木工学科)による研究説明、地震波の揺れを体験した振動台にて

2月8日午前に、日本大学工学部工学部生命応用化学科の光エネルギー変換研究室研究室を訪問しました。加藤隆二教授より新しい光エネルギー変換反応系の色素増感太陽電池と有機薄膜太陽電池その機能発現機構を解明する研究の説明を受け、回折格子分光器製作ワークショップを通じて、光の分析技術を学びました。

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加藤隆二教授(生命応用化学科)による研究説明、光エネルギー変換研究室研究室にて

午後には、日本大学工学部工学部情報工学科の生産システム工学研究室を訪問しました。溝口知広准教授よりCG/CVやCAD等の情報分野の技術の応用に関する研究の説明を受け、情報工学科の大学院生達と交流しました。CGのワークショップを通じて、最新の情報工学技術を学びました。

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溝口知広准教授(情報工学科)による研究説明、生産システム工学研究室にて

2月9日午前、新幹線で川崎市の滞在ホテルへ移動して、午後にはバスで東京都内にある太陽工業株式会社が膜構造例を設計・製造・施工した「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」、「東京駅GranRoof」、「東京ドーム」の現場見学を実施しました。太陽工業社のテント構造から膜構造の最先端技術の説明を受け、皆、空間作りに高い関心を示しました。

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新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて

2月10日正午にはバスで株式会社ナカノフドー建設の「都立江北高等学校改築工事」と「品川区立障害児者総合支援施設新築工事」の工事現場を訪問しました。現場所長より工事スケジュールの説明を受け、日本における工事現場に見られる安全性・効率・清潔性の高い基準を実感しました。

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「都立江北高等学校改築工事」の工事現場にて
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「品川区立障害児者総合支援施設新築工事」の工事現場にて

2月11日午前に、新幹線で福島県郡山市の滞在ホテルへ戻り、日本大学工学部土木工学科の中野和典教授が自然の浄化機能を生かした水再生装置の開発的研究について説明しました。日本大学工学部キャンパス内に構築した「ロハスのトイレ」と「ロハスの花壇」を通して、グリーン・テクノロジーへの理解を深めました。インドネシアの自然環境における自然の浄化機能利用可能性について議論しました。

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中野和典教授(土木工学科)による研究の説明、「ロハスのトイレ」と「ロハスの花壇」にて

2月11日午後に、日本大学工学部建築学科のガン・ブンタラ教授が遺伝的アルゴリズムを用いたテンセグリティー構造の形態創生について研究発表をしました。木材と紐によるテンセグリティー構造の形態創生ワークショップを実施しました。

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ガン・ブンタラ教授(建築学科)による研究発表、テンセグリティーの模型作りに挑戦

日本の滞在期間中には、本大学への進学を希望し、大学院の情報を収集する学生が数名いました。今後、より一層の本大学の国際交流体制の整備が求められていることを実感しました。

プログラム実施場所
1日目郡山着、オリエンテーション
ロハス1号・2号・3号の見学
日本大学工学部
2日目平成29年度日本大学工学部建築学科
卒業研究発表会に出席
日本大学工学部
3日目バイオメカニクス研究室の訪問
地震波の揺れの体験
日本大学工学部
4日目光エネルギー変換研究室研究室の訪問
生産システム工学研究室の訪問
日本大学工学部
5日目建設した膜構造の見学 東京都内
6日目建物工事現場の見学 東京都内
7日目自然の水再生装置の見学
テンセグリティーの模型作りに挑戦
日本大学工学部
8日目帰国 東京