2017年度 活動レポート 第365号:埼玉大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第365号

新規がん転移抑制剤の開発をめざした日・タイ共同研究ネットワークの構築

埼玉大学大学院 理工学研究科からの報告

平成29年1月9日から1月17日まで、「さくらサイエンスプログラム」により、タイ・パヤオ大学から4名の学生と1名の教員が埼玉大学を訪問しました。

パヤオ大学と埼玉大学は平成29年7月にMOUを締結し交流を深めています。本プログラムでは埼玉大学オリジナルの研究である「医理工連携による新規がん科学」を紹介し、新規がん転移抑制剤の開発に関する最先端の研究手法を体験することにより、パヤオ大学の学部学生に埼玉大学大学院や日本の科学研究を実感してもらうことを目的としました。

初日は、オリエンテーションと埼玉大学の紹介を行った後、中林国際担当理事を表敬訪問しました。

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国際担当理事への表敬訪問
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戦略的研究部門において原子間力顕微鏡を見学

2日目午前は、「医理工連携による新規がん科学」を行っている戦略的研究部門のグループの見学を、また午後には、生体制御コースの6研究グループでの研究紹介を受けた後、3年生の学生実習を見学し、学生同士の交流を楽しみました。

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生体制御学コース見学
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学生実習見学と交流

3〜5日目は、埼玉県立がんセンター臨床腫瘍研究所内にある菅沼研究室で、がん細胞の転移能測定や原子間力顕微鏡による硬さ測定の実験を体験しました。

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がん細胞の転移能を測定

7日目は、東京有明にある公益財団法人がん研究会癌研究所を訪問し、がん化学療法センターで「テロメア非コードRNAによるがんの進展制御」に関する最先端の研究を紹介いただいた後、研究室を見学させていただきました。訪問の途中、ゆりかもめから見る東京の景色に「映画のシーンのようだ」と目を見張っていました。

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がん研究会癌研究所セミナーの後

8日目は、埼玉和光市にある理化学研究所を訪問し、主に、環境資源科学研究センターの研究棟を見学しました。新しい薬を開発するためのハイスループット装置の数々を実際に見学することができ、日本の科学技術のすばらしさに驚いていました。

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理化学研究所 環境資源科学研究センター訪問

最終日、学生は本研修期間で学んだこと、日本の科学や文化で印象に残ったことなどをスライドを用いて各人10分間の発表を行いました。「できれば、埼玉大学に留学し、最先端の研究を学びたい」と全員が日本での研究を希望し、今後の勉強に活かしたいと語ってくれました。また、このような機会を与えてくださったさくらサイエンスプログラムにとても感謝していました。

埼玉大学の学生からもタイの学生との交流ができたことへの感謝の言葉がありました。とても有意義な国際交流の機会と体験を与えていただき、今後の共同研究への礎を築くことができました。心より感謝申し上げます。

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修了証を授与されて