2017年度活動レポート(一般公募コース)第351号
中国の学生が都市の持続的開発と再開発を支える社会基盤技術について学ぶ
佐賀大学からの報告
平成29年1月15日(月)から1月21日(日)まで、さくらサイエンスプログラムの支援を受け、中国・浙江理工大学から10名の大学生と1名の教員が来日しました。
招へい者一行は、航空機の遅延に見舞われ当初の予定よりも到着が2時間ほど遅れはしたものの1月15日お昼過ぎに無事に佐賀国際空港に到着し、その日は佐賀大学内の宿泊施設に泊まりました。
今回の研修プログラムでは、2日目に社会基盤技術(水処理工学、建築環境工学、都市計画)に関する講義を行いました。各講義では、講義内容に非常に興味をもって頂いたようで、中国の学生から数多くの質問があり、時間の許す限り講義時間を延長しました。
3日目には佐賀市内の市街地開発事業にかかる現場を見学し、都市開発・再開発の手法について見識を深めました。当日はあいにくの雨模様でしたが、日本の市街地の作られ方に非常に興味を持たれたようで、見学中多くの質問がありました
また、4日目には佐賀市の歴史的中心地の再生事業にかかる事業の見学を行い、歴史的な資産を活かしつつどのように都市を再生していくかについて学びました。特に神社やお城をうまく活用したまちづくりに興味を持たれているようでした。
さらに5日目にはごみ処理場の見学及び下水浄化センターの見学を行うことで、廃棄物処理に対して地域としてどのように連携しながら取り組んでいるかについて学びました。廃棄物処理に対する中国との考え方の違いにとても興味を持たれていたようで、特に資源としての再利用や農業・漁業への利活用などについて多くの質問がなされました。
また、6日目にはワークショップを行い、講義や見学先で得られた知識や意見・感想をグループワークでパワーポイントにまとめ発表を行い、日本人の教員・学生とのディスカッションを行いました。さらに、そのあと懇親会で、日本の学生が手作りの料理を振る舞い大好評でした。
浙江理工大学とは大学間交流協定を締結しており、これまで教員間の交流が行われてきていましたが、今回、学生を含めた交流を行えたことは双方にとって非常に良い経験となりました。特に、招へいした学生の内の何人かは佐賀大学へ留学をしたいという話をしており、今後の両大学間のさらなる交流の発展につながる非常に有意義なプログラムであったと思います。
最後に、このような機会を与えていただいたさくらサイエンスプログラムに深く感謝いたします。