2017年度活動レポート(一般公募コース)第350号
Ita Ba Hamutuk! 東ティモールの若きエンジニアたちと共に
サレジオ工業高等専門学校からの報告
サレジオ工業高等専門学校に2017年12月3日から12月11日の日程で、、東ティモール民主共和国・ドンボスコ工業高等学校ファトマカ校・マリアナ校より各5名の生徒と引率者2名、計12名が来日しました。(注記:引率者1名は本校自己資金による招へい)
一行は訪日前に、駐東ティモール特命全権大使 南 博閣下を表敬し激励受け、訪日あたって日本の文化について、簡単な挨拶の仕方などの事前講義を受けプログラムへ臨みました。
本プログラムのテーマである「Ita Ba Hamutuk!(イタ バ ハムトゥク)」とは、東ティモールの公用語テトゥン語で「共に進む」を意味します。本プログラムでは対になるものを効果的に対比させながら学ぶことをテーマとしました。
12月3~6日:東京・神奈川・埼玉
羽田空港に降り立ち一行が、まず驚いたことは日本の寒さでした。常夏の東ティモールとの温度差は30度以上、用意された防寒着に身を包み日本での滞在がスタートしました。
空港から直行したカトリック大和教会ではラテンアメリカの滞日外国人、ドンボスコ・ファトマカを卒業し現在は防衛大学校で学んでいる先輩を含めた3名の東ティモール人留学生との交流を行いました。
本校では学校見学、研究室訪問、英語授業に参加し日本人学生と共同作業をして交流を深めました。着付けと茶道体験を通して日本の文化に触れました。
まちだシルクメロンの見学では東ティモールでは、まだ行われていない水耕栽培の最先端の技術に触れました。
日本信号久喜事業所を見学。バッテリー内蔵の交通信号は、停電が多い東ティモールでも活用できそうだと興味津々でした。
(株)イノウエでは最新の機械加工と人による手作業による質の高い「ものづくり」の現場に触れました。
12月6~8日:長野県伊那市訪問
2020東京オリパラの東ティモール選手団ホストタウンである長野県伊那市に滞在。白鳥市長をはじめとする伊那市の皆さんから温かい歓迎を受けました。ホームステイ,伊那食品工業訪問,高遠中学校訪問,そば打ち体験を行いました。滞在最終日の朝は東ティモールでは見られない雪がちらつくマイナス10度でした。
12月8~10日:愛知県豊田市・静岡県浜松市
トヨタ組立工場を見学。迫力満点のロボット溶接に圧倒されました。浜松では東ティモールの司祭が働く教会を訪問。ブラジル人コミュニティと交流を深めました。
12月11日:東京
いよいよ最終日、駐日東ティモール民主共和国アレイショ大使閣下をお招きしミニシンポジウムおよびフェアウェルパーティ開催。前日深夜まで準備したスライドを用いながら日本での体験、学びから「安心・安全」「日本人の勤勉さ」についての発表を行いました。