2017年度活動レポート(一般公募コース)第347号
電気電子工学における教育方法及び共同学位プログラムの促進に関する日中意見交換
徳島大学大学院 社会産業理工学研究部理工学域
川田昌武さんからの報告
2017年12月4日(月)~12月13日(水)、北京航空航天大学(以下、北航大)の教員5名を本学に招へいし、プログラムを実施しました。
本学理工学部電気電子システムコースは「物性デバイス」、「電気エネルギー」、「電気電子システム」、「知能電子回路」の4つの教育・研究分野から構成されており、北航大教員はこの4分野の講義を見学し、本学教員と講義内容、教育方法について意見交換を実施しました。また、2011年8月に本学と北航大との間で締結した学部間協定に基づく交流の活性化や2016年10月に締結した共同学位プログラムの促進、共同研究の可能性について意見交換を実施しました。
活動結果
(1)理工学部長との面談
北航大教員より同大学の教育・研究組織をご紹介いただきました。また、共同学位プログラムの実施体制や共同研究の可能性について意見交換を実施しました。
(2)国際連携教育開発センター長との面談
北航大教員と森賀センター長、川田教授で共同学位プログラムを促進させるための意見交換を実施しました。
(3)講義見学
下の写真は、知能電子回路分野の回路シミュレーションおよび回路製作実験の見学時、そして、電気エネルギー分野の配電線に関する実験(3年生)の見学時のものです。
各班の学生数、テーマ数、実施方法、ティーチングアシスタント及び技術職員の人数等にご興味を持たれ、本学教員と活発な議論がなされました。北航大教員は同大学で実験科目をご担当されており、本学の実施方法は同大学側の改善に役立つとのご意見をいただきました。
「技術英語入門(2年生)」の講義では、教員は主として英語を使い、日本語による解説も行っています。
北航大教員は合計で実験3科目および講義11科目を見学されました。北航大では国際化を見据え英語による講義を重要視されており、「電力系統工学(2年生、英語で実施)」が参考になったとのご意見をいただきました。
(4)研究室見学
4年生による研究進捗発表会へも参加されました。同研究室では大学院生のみならず4年生も日頃から英語で進捗発表、質疑を実施しており、北航大でも取り入れたいとのご意見をいただきました。
(5)修了式
修了式では、北航大教員から、貴重な経験ができた、両大学間の交流の活性化及び共同学位プログラムの促進に向けて有意義な議論ができた等のご感想をいただきました。
さくらサイエンスプログラムには多大なるご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。