2017年度活動レポート(一般公募コース)第337号
次世代輸送機器産業人材育成のための
静岡・ハイデラバード産官学協働インターンシップ
静岡大学からの報告
本交流計画では静岡大学とIITH(インド工科大学ハイデラバード)との大学間協定ならびに静岡県内の産学官連携に基づいて、インドから優秀な大学生・大学院生・若手研究者を招へいし、世界規模で次世代モビリティー技術を考察し、在るべき姿を追求するとともに、将来の日印輸送機器産業を支える人材を育成すること、また本交流事業を通じて、インド国内における持続的な事業展開を志向する静岡県内産業界ならびに現地法人に即戦力となる高度インド人材を継続的に輩出するプラットフォームを構築することを目的としました。
平成30年1月22日~1月31日の10日間、IITHから学部学生3名、修士学生6名、若手研究者1名の計10名を招へいし、地域の産学官+市民ボランティアの連携による協働インターンシップと国際共同研究を実施しました。静岡県の産業・エネルギー・環境政策、浜松市の産業人材育成・受入政策などを学んだ後、輸送機器製造の現場を訪れて技術者との直接の質疑応答を通じて、国際共同研究の位置付けと日本の産業の姿を学んでもらいました。朝から夜遅くまで、慣れない日本で大変な毎日だったと思います。産学官と市民ボランティアの多くの方々と交流し、また静岡大学の学生と研究を通して学び合い、充実した体験を積むことができたと思います。
静岡大学の受入教員と静大学生ともに、あっと言う間に10日間が過ぎました。今年度の実施内容、実行などにおいて改善すべき課題を洗い出して、今後のIITHとの交流の深化を図っていきたいと思います。最後に、この事業にご協力戴いた皆さまに心からお礼申し上げます。

この報道により、静岡県の多くの方々にIITHとの
交流と国際共同研究を知ってもらうことができました。
この記事を見て、IITHの学生達の士気も各段に上がりました。

静岡県経済産業部長を表敬の後、同部の各課長から
県の産業政策、エネルギー政策、環境政策の講義を
受けました。
静岡大学での共同研究の位置付けを学びました。
午後は、浜松キャンパスに戻って、共同研究。各研究室で
計測機器や実験装置の操作方法などを学びました。

午前中、浜松キャンパスで共同研究。日本人学生と
交流を図りながら、メンター教員の指導を受けました。
昼食後、歩いて浜松市役所へ。浜松市長から直に
地域産業の特徴を学びました。地域産業界の海外人材
採用への取組みの説明には、IITHの学生は感銘を受けたようでした。

午前中、浜松キャンパスで共同研究。機器操作を
日本人学生と一緒に行いました。
午後、磐田市のヤマハ発動機本社で、ヤマハ
発動機の技術戦略を聴講し、マザー工場としての機能を
持つ本社工場でバイク生産ラインを間近に観ました。
さらに、コミュニケーションプラザでバイクの歴史を学びました。

午前中、スズキ本社を訪問し、スズキの世界戦略を
学びました。また、スズキ歴史館を見学し、
インド社会とスズキとの深い関係を実感したようです。
3月には、スズキの担当の方々がIITHを訪問
される予定とのことです。
午後、浜松キャンパスで共同研究。忙しい毎日だったと
思いますが、皆、良く頑張ってくれました。

機器の操作を学び、本格的な実験を、日本人学生と
ヨーロッパからの博士課程留学生と一緒に行いました。
静大の実験装置や計測機器の充実に、IITHの学生は目を
輝かせていました。1/29の成果報告会での発表に
向けて、一生懸命に実験に取り組みました。


市民ボランティアと交流(浜松の歴史、文化、自然、産業)
バスの中、史跡、鍾乳洞で浜松の歴史・文化・自然・産業を、市民ボランティア「はままつグローバルハウス」の
方々から、学びました。井伊直虎ゆかりの寺・龍潭寺では、日本の独特な文化に感嘆したようです。
市民ボランティア手作りのお弁当(三ケ日みかんと有機無農薬栽培米の特大おにぎり)により、
日本の日常生活を学びました。おにぎりは大好評でした。

IITHと静大メンター教員、学生が一堂に会して、
オープンな雰囲気の成果報告会でした。
短いけれど心に残る共同研究でした。

過密スケジュールでしたが、楽しく学べて良かったとの
感想でした。静大の博士課程に進学を希望する
学生が2名ありました。