2017年度活動レポート(一般公募コース)第336号
モンゴル高専教育センターとの実践的ものづくり交流と先端技術視察
長岡工業高等専門学校からの報告
2017年12月4日(月)から12月13日(水)の10日間、モンゴル高専から学生10名と引率教職員2名の計12名が来日し、「実践的ものづくり交流」および先端技術視察を行いました。
モンゴル高専は、モンゴル工業技術大学(IET)の中に開講した日本式高専教育モデル教室を母体とした学校です。
広東東軟学院は広東省承認と教育部登録を受けて設立され、最先端のIT技術、産業とのコラボレーション、国際化に焦点を当てた教育を提供している大学です。交流プログラムでは、知育玩具(パズル)の製作をテーマに、2Dおよび3D-CADによる設計とレーザーカッターと3Dプリンタを用いた部品製作を行いました。
交流には9月に海外派遣研修モンゴルに参加した本校学生やモンゴル出身の留学生も参加し、日本での再会を喜び合うとともに、より絆を深めることができました。モンゴル高専の学生は機械、電気、化学、土木と、専門は様々ですが、すべての学生がソフトウェアとハードウェアの操作を習得し、ものづくりにおける一連の流れを経験することができました。
交流に参加した学生同士は英語と日本語を交えて会話し、お互いのコミュニケーション能力向上にもつながりました。
長岡高専滞在中、モンゴル高専の学生および引率の先生は、学生寮のゲストルームに宿泊し、寮生と生活を共にしました。
プログラム期間中は三条市内の工場を見学し、その歴史と伝統金属加工技術について学びました。さらに、長岡高専来校前には群馬高専、長岡高専でのプログラム終了後は、帰国の移動に合わせて、日本科学未来館やスカイツリーなどで先端技術見学を行いました。
群馬高専では全学的に訪問を受け入れていただき、崔雄准教授にキャンパス内と研究室を案内していただきました。最新のAR/VR技術や、共同利用研究設備など長岡高専とは違った技術を見学しました。
モンゴル高専の学生は、長岡高専での学習、伝統金属加工技術および各種先端技術の見学を通し、「エンジニアを目指す同世代の学生と交流できて良かった」、「両国の文化や科学技術に対して理解が深まった」、「日本の先端技術そして日本文化を知ることができた」と感想を述べていました。
最後に、本プログラムをサポートいただいたさくらサイエンスプログラムに御礼申し上げます。